公益財団法人 えどがわ環境財団

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自然動物園SHIZEN ZOO

自然動物園ぶろぐ

爬虫類の鱗

鱗(うろこ)のある生き物と言えば、まず魚類が一番に思い浮かぶ人が

多いと思います。

でも、爬虫類にも鱗があります。

 

 

しかし、同じ鱗でも両者は全く違い正に似て非になるものなんです。

簡単に説明すると、魚類の鱗の表面は粘液で覆われているため、

その触り心地はヌルヌル、ヌメヌメ感がありますが、

爬虫類の鱗は粘液に覆われていないため、サラッサラでツルツルなんです。

 

 

 

 更に、魚類の鱗は皮膚と独立しているために強い刺激があると

パラパラと剥がれ落ちます。

それと比べ爬虫類の鱗は皮膚と一体化しているために、強い刺激が加わっても

魚のように鱗がパラパラと剥がれ落ちることはありません。

 

ヘビの脱皮の抜けがらをよく観察すると、皮膚と鱗が一枚に

繋がっていることがわかります。

アオダイショウの脱皮の抜けがら

 

 

但し、生物には例外がつきもので、鱗が簡単にパラパラと剥がれ落ちる

ヤモリがいるんです‼

 

その名も「バクチヤモリ」

その名前の由来は、博打に負けた人が身ぐるみを剥がされるという様から

きた名前なんです。

この名前を最初につけた人の感性の素晴らしいこと!

 

このヤモリ、身を守るため、天敵に捕まった時、ほんの少しの刺激でも

簡単に身体の鱗をパラパラと脱ぎ捨てて逃げるという戦略を身につけた

変わった種類なんです。

ちなみに、剥がれた鱗はまた生えてくるので心配いりません。

なんか凄く神秘的でカッコいいですよねぇ!

 

どんなヤモリか気になった人は、図鑑でその姿を見てくださいねぇ。

 

 

                                                                                               (NとO)

 

 

 

 


2020年09月23日

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