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2022年05月の自然動物園ぶろぐ
展示中止のお知らせ
* 令和4年5月31日(火)*
獣舎老朽化に伴う工事の為、コモンリスザルの展示を1日中止とさせていただきます。
翌日6月1日(水)より展示再開予定となっておりますが、工事の状況により展示中止を延長する場合がございます。
予めご承知おきくださいますよう、お願い申し上げます。
G
2022年05月22日
今シーズンの繁殖事情(フンボルトペンギン)
フンボルトペンギンの繁殖シーズンがそろそろ終わろうとしています。
①アスール・ひじき
②そらまめ・ちくわ
③はんぺん・緑黒
④きんとき・なな
の4ペアは例年通りそれぞれの巣で産卵しました。現在繁殖のコントロールをしているため、今シーズンは、孵化させる予定のペアはいませんでした。どのペアもある程度抱卵し受精卵かどうかを確認してから擬卵と交換しました。
そして、上の4ペアに加え
⑤ジン・さんご(油壷ペア)
⑥つくし・つみれ
もいい雰囲気に♪といっても、つくしとつみれは弟と姉の関係、孵化させることはできません。それでも2羽で落ち着ける場所を探していましたが、この狭い展示場でなかなか決められず、2羽でウロウロしたり他の巣に入って怒られたり・・・(>_<)
一方、ジン・さんごには2羽で休んでいる場所に巣箱を設置したのですがお気に召さなかったらしく、その場所に来なくなってしまい、仕方なくスノコだけ置いてあげました。そして、その使わなくなった巣箱をとりあえず、トンネルの上に置いておいたら、なんとその2階建ての2階?みたいな巣箱につくしとつみれが上がっているではありませんか!最初は、誰も上がってこれないので2羽でよく「鳴き交わし」をし、いい感じだったのですが・・・しばらくすると・・・なんと!はこべに乗っ取られていました!つくしたちは、諦めて1階で産卵。でも、卵は2羽の顔の前に転がっています(>_<) やはり、落ち着ける場所とまではいかなかったのでしょう。
ごめんね、来年はもうちょっと考えますね。
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つくしとつみれのお気に入り場所 | |
はこべに乗っ取られました! |
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仕方なく下で産卵。でも卵は・・・ |
また、今年もソテツの木の下で営巣したきんとき・ななペア。オープンな環境なので抱卵のようすがよく見えます。っていうか、きんときさん、もうちょっと腹這いになって卵に体をくっつけないと卵温まりませんよ!
なぜか、きんときはこんな抱き方が多かったので仕方なく途中からそらまめ・ちくわペアに抱いてもらいました。
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きんときの抱卵 | もっと、寝そべってーーっ! |
というわけで、今シーズンもそろそろ終わりなので巣小屋の清掃をして奥まで入れないように入口の柵を下ろします。
そして次にやってくるのは「換羽(かんう)」です。たくさん食べて換羽に備えていこうね♪
(K)
2022年05月21日
オタリアのもぐもぐタイム
みなさん、こんにちは!
今回は再開したオタリアの「もぐもぐタイム」についてお話します(^^)
「再開した」と書いたのは、新型コロナウイルスが蔓延してしまったことで密を避けるという観点からしばらく中止していたからです。
※「もぐもぐタイム」はそれぞれの動物で時間を設定し、食べている姿を観察していただいたり、飼育員の解説を聞いて動物への理解を深めたりする目的で行っていたものです。
オタリアたちへの給餌のタイミングは1日3回あります。
まずは寝室から展示場に出て来る朝(開園前)、
次に午後の早い時間、最後は展示場から寝室に戻る夕方(閉園後)の3回です。
もぐもぐタイムを行うのは2回目の給餌です。
園路に解説者が立ち、当園のオタリアについてお話します!
給餌の中で、健康管理を安全に行うため・動物のQOL(生活の質)向上のため、トレーニングを行っています。
体重が100kgをこえる大きな動物であるオタリアを健康に飼育するためには、動物たちに協力してもらわなければできないことがたくさんあります。
例えば、口の中のチェックです。
人間は虫歯にならないように、歯の健康のために歯磨きやうがいをしますね。
オタリアたちの口の中も時には歯が折れてしまったり歯肉炎になったりと問題が起こることがあります。
このようにサインで口を開けて待っていることを覚えてもらっています。
(※噛む力もとても強いので人間が無理やり口を開けるのは危険です)
私たちは中をしっかり見るだけではなく、歯を触り異変が無いかを確かめます。
いざ薬の塗布や注入・注射などが必要になった場合でも、動物たちが嫌な思いをしなくて済むように練習(トレーニング)をしておくことが大切なのです。
ですので、空の注射器(針はつけていないもの)などを実際に口の中にあてたりもします。
その他にもたくさんの項目を練習しています。
オタリアはとても学習能力の高い動物なのです。
(写真は後ろのヒレを触っているところ、飼育員目線です笑)
このように身体の隅々まで触ることで、ケガの早期発見・治療につとめます。
まだまだお見せしたいことはたくさんありますが、、、
つづきはぜひ、もぐもぐタイムで実際にご覧ください!!
もぐもぐタイムの中ではオタリアの生態についてだけでなく、行っているトレーニングの解説や大切さもお話しています。
※動物たちの体調等によっては解説を行わないこともありますのでご了承ください。
(H)
2022年05月20日
あなたしか食べられないの
この度、オオアリクイの展示場に新しいエサ置き場ができました!
どこかというと…
ここ! ここです!!
上から見ると丸太の中心に細長い穴が開いています。
しかしこのままエサを入れるわけにはいきません。
そこで登場するのが…
某100円ショップで買ってきた水筒用のボトル!
これのフタを外し、中にエサを入れれば…
うん!見た目最悪!笑
しかしこの細長い容器がエサ入れの役割を果たす、というのもアリクイならではですよね。
気を取り直して設置してみると…
なんとぴったり!!
シンデレラフィットで気持ちいいー!!
※シンデレラフィット…全く別の物のサイズがぴったり収まること
さてオオアリクイたちは果たして新しいエサ置き場に気づくでしょうか?
いやいや皆さん、オオアリクイは嗅覚が鋭いですから。
いくら見慣れなくてもエサの匂いがすればすぐに気付きますよ!
ほらほら見ていてください、もうエサに向かっていきました!
ほら・・・
ほらエサに・・・
い や め っ ち ゃ う ろ う ろ し て る
そんなんじゃ嗅覚が鋭いっていうプロフィールは没収ですよ、まったく!
嗅覚がないのかとご心配をおかけしたかもしれませんが、その後すぐにエサを見つけて食べ始めてくれたのでご安心ください。笑
ちょこんと揃えた前足がかわいいですね。
ちなみに柵の反対側にも同様のエサ場を設置してあります。
これで彼らのエサ場の選択肢が増えました!
アリクイたちがなるべくいろんなところでエサを食べることができるように、これからも工夫を重ねていきたいと思います。
(納豆が嫌いなのでエサの画像は大ダメージなR)
2022年05月18日
メディア出演情報
自然動物園のメディア出演情報をお知らせします。
【日時】
5月17日火曜日 19時から
【番組】
TBSテレビ『ZOO-1グランプリ』
自然動物園の動物がとある部門にノミネートされました!
その結果は…
ぜひ放送をご覧ください!
放送はお知らせなく変更となる場合がありますのでご了承ください。
(R)
2022年05月14日
新しい仲間が…きたー!!!!
皆さまGWはどうお過ごしでしたか?
ゆっくり過ごしていた方も、アクティブに過ごしていた方も今週からまた頑張りましょう!
そんなGWの5月6日に実は新しい仲間が来ました!
それはこのヒツジ達です♪
少し見えづらいのですが、仔どももいます。
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千葉県から車に乗ってドキドキしているのが表情から伝わってきます…
一頭でいるのが嫌で、頑張って隣に移動しようとしていました(^^;)
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じっとしてくれなかったので、結局3頭で一緒に動物園へ向かってもらいました!
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GW中にも関わらず、渋滞にも巻き込まれず順調に、動物園に到着できたので良かったですね。
無事、動物園に到着して、獣舎へ移動しました。
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獣舎に移動して、しばらくすると馴れてきたのか草を食べてくれてひと安心です。
ふれあいコーナーにいますので、ぜひ新しいヒツジ達に会いに来てください!!
まだまだ馴れていないので、温かい目でゆっくりと静かに見てもらえると幸いです!
J
2022年05月10日
愛鳥週間です!
毎年5月10日~16日は愛鳥週間と呼ばれるのはみなさんご存知でしょうか?
愛鳥週間とは簡単に言うと「野鳥(自然の中で生活している鳥)を大切にしよう!」という1週間です。
野鳥なんてあまり興味がないという人もいるかもしれませんが、意外に私たちの身近なところに野鳥は存在しています。
春の訪れをウグイスの「ホーホケキョ」という声で感じたり、信号待ちでふと立ち止まるとカラスやスズメの姿を見ることもありますよね。
そんな野鳥の中でも最も見やすい種類の1つがドバトではないでしょうか。
公園や駅のホーム、街のど真ん中でもよく見かけるドバト。実は世界中では4億羽もいるとのこと。どうりで色々なところでよく見かけるわけです。
今回のブログでは野鳥にあまり興味がない人も「すごい!」と思わず感心してしまう(かもしれない)ドバトの知られざる一面を紹介したいと思います。
ちなみにドバトという名前のハトはおらず、正しくはカワラバトと言いますが、今回は馴染みのある「ドバト」という呼び方を使いたいと思います。
ドバトは実は知能がとても高く、帰巣本能(きそうほんのう)に大変優れています。帰巣本能とは見知らぬ場所から自分が育った地に帰ることを言います。
重度の方向音痴の私からすると、スマホや地図を駆使しても目的地にたどり着けないことが多々あるというのに、何も持たないドバトが、いとも容易く自分の住み慣れた場所に帰れるということに羨望の眼差しを向けてしまいます。
ドバトがどうやって育った場所に戻るかは実はまだはっきりとは分かっていません。太陽の位置を頼りにしている説や、匂いを辿っている説などあるそうですが、今のところ不明だそうです。驚くべき本能ですよね。
いいな~、私もこの能力があれば道に迷ったときに、地図をグルグル回して結局現在地も分からなくなって混乱することもないのにな~。
また、ドバトは雛を育てる時にピジョンミルクという栄養たっぷりの液体を作り、雛に与えます。これはオスもメスも作ることが出来ます。これさえあれば雛はすくすくと育ち、あっという間に大きくなります。
これまたいいな~、人間もこれさえ飲めば成長します!というスーパーフードがあれば離乳食でいろいろ悩まなくて済むのになと母親目線でまた羨ましくなってしまいました。
さらに、ドバトは水を飲むのも上手です。大抵の野鳥は一口水を含んで上を向いて喉の奥に水を送りますが、ドバトはポンプのように水を吸い上げることが出来るので、下を向いたままごくごくと飲むことが出来ます。鳥界ではこれ、とっても珍しいんですよ!
人間でさえもごくごく水を飲むことは、赤ちゃんの頃は難しくて、スプーンで1匙1匙チマチマとあげることから始めて、コップで飲めるようになるまで数年かかるというのに、ドバトの能力はすごいですよね。
他にもドバトは人を識別する能力があったり、一年中繁殖可能だったりと優れた能力があります。
このようにいつも見慣れている野鳥でも調べてみると意外に面白かったり、新たな発見があるものです。
この愛鳥週間を良いきっかけに、ぜひ野鳥に興味を持って、色々な鳥のことを知ってもらえると嬉しいです。
(I)
2022年05月09日
GWは・・・。
Goby(ハゼ)
Water tank(水槽)
ということにしました
そんなわけで世間はGW!
今日はハゼについてのぶろぐです
皆さんは覚えていますでしょうか?
昨年の11月、ワタクシがハゼについて語ったあの日を。
ハゼの展示を今か今かと待ちわびていたことでしょう。
というか展示開始されてるし!と思った人も居るでしょう。
ちなみにワタクシ、バックナンバーをめっちゃ探しました
すっかり忘れてました。申し訳ありません!
・・・さて、先ほども書いたように実はハゼたちの展示を開始しております
展示してすぐのうちは警戒心が強く、あまり餌を食べてくれなかったのですが
今ではみんな配合飼料をよく食べてくれます
でも、身体の大きなハゼがほとんど食べてしまって
小さなハゼがあまり食べられません
そこで小さなハゼにはお手製の給餌棒を用いてエサを与えています
その様子がコチラ
今度はハゼをアップで
この給餌棒のおかげで、ワタクシの体感8割で狙ったハゼにエサをあげられます
ちなみに、ハゼがなかなか見つからないときは
ロープの下や
砂の中に潜っていたり
ろ過装置のすき間に挟まっていたり
色々な所に隠れていますので、探してみてください
(D)
2022年05月07日