- 公益財団法人 えどがわ環境財団
- 自然動物園
- 2024年09月の自然動物園ぶろぐ
2024年09月の自然動物園ぶろぐ
GNN(ビッグニュース!)
皆さんおはようございます、こんにちは、こんばんは。
いつどこで始まるか誰も知らない架空のニュース番組
オオアリクイ ニュース ネットワーク
『GNN(Giant ant eater News Network)』のお時間です。
この番組では日本全国のオオアリクイのニュースをお届けします。
過去のGNNのバックナンバーはこちら↓
今回はとても大きなニュースが入ってきました!!
江戸川区自然動物園で
オオアリクイの赤ちゃんが誕生!!!
前回のGNNでもお伝えしたオスの『アニモ』とメスの『アイチ』のペアですが、9月4日に2頭の間に赤ちゃんが誕生しました!!
↑生まれた当日の写真
現在は母子ともに元気で、母親の『アイチ』も丁寧に我が子の世話をしているとのことです。
大きさ(頭から尻尾まで):およそ58センチ
体重:およそ1620グラム
(生後4日時点)
2022年11月に当園で生まれた『アモ』の子育ての時には寒さの予防のため基本屋内のみで飼育をしており、来園者の皆さんへの赤ちゃんのお披露目は暖かくなるまでお待ちいただいていました。
今回は気温の心配がないため、その時よりも早い時期から可愛い赤ちゃんを皆さんにご覧いただけて嬉しい、と担当のRさんは話しています。
子をおんぶして移動する習性があるオオアリクイ。
体の黒い三角模様は天敵に赤ちゃんの存在を気づかれにくくするカモフラージュの役割があるともいわれています。
赤ちゃんをおんぶしているかわいい姿を見に、ぜひ自然動物園に足を運んでみてはいかがでしょうか。
※9月21日(土)15:30頃から展示を予定しております。降雨の場合には展示を休止いたします。
※21日以降は15:30から1時間程度の展示とさせていただく予定ですが、天候、動物の体調等により予告なく展示を休止することがございます。ご了承ください。
ちなみに今回の赤ちゃんの誕生で日本のオオアリクイは17頭になりました!
近年のオオアリクイ界隈は、
2021年のサエ(メス 生誕園:名古屋 東山 現在:横浜 ズーラシア)
2022年のタケチヨ(オス 生誕園と現在:静岡 日本平)
同じく2022年のアモ(メス 生誕園:江戸川 現在:横浜 ズーラシア)
そして今回の赤ちゃんとまさにベビーラッシュ!
若い力と今いる個体たちの力を合わせて、これからのオオアリクイ界をさらに盛り上げていきたいところですね!
さて、ここまでお送りしてきたGNNですが、そろそろお別れの時間が近づいてまいりました。
オオアリクイのニュースとともに、またお会いしましょう。
お相手はRでした。
それでは皆さんごきげんよう。
(しばらく週末は出勤しているR)
2024年09月20日
ペンギンの一大イベントその名も・・・
換羽(かんう)です!
早速ですがみなさんはペンギンの換羽についてご存じですか?
換羽とは、古くなった羽が抜け落ち、新しい羽に生え変わることを言います。
鳥の種類や性別、年齢などの要因によって生え変わり方がそれぞれ違います。
自然動物園で飼育しているフンボルトペンギンは、年に1回この夏の時期に羽が全て生え変わります。
個体差はありますが期間は大体2週間ほどです。
そもそもなぜ換羽をするのか?
ペンギンの羽には保温機能や撥水機能がありますが、日光や水の影響でその機能が落ちてしまいます。
そんな羽の機能をしっかり保つために換羽をします。
換羽中のペンギンたちの写真がこちらです。
背中がごっそり
ライオンのようなたてがみ
お腹がごっそり(後ろのペンギンは換羽が終わって全身ツヤツヤ)
ご覧の通りかなりインパクトのある見た目です。
水の中で体温の維持ができなかったり、上手に泳げないので野生下だと海に入らなくなります。
魚も取りに行けないので絶食状態になります。
そのため通常時の倍以上の魚を食べてたくさん蓄えてから換羽に入ります。
自然動物園のペンギンたちも換羽中はほぼ泳がず陸場でぼーっとしている個体が多かったです。
こんな姿なので「病気かな?」「元気がないみたい?」とお客様から心配の声もありましたが換羽は年に一度訪れるペンギンたちにとって重要な一大イベントなんです。
現在は換羽を終えたペンギン達が魚をたくさん食べて元気よく泳いでいます。
まだまだ暑い時期が続きますが、ツヤツヤピカピカな姿で気持ちよさそうに泳いでるペンギンたちをぜひ見に来てくださいね!
S
2024年09月20日
ホウシャガメの展示場デビュー
皆さんこんにちは!飼育係のNです。
ブログでのお知らせが遅くなってしまいましたが、
6月末からホウシャガメ(※自然動物園で生まれた「仔ガメ」)を
プレーリードックの横にある展示場に出しています(^^)
外観はこんな感じです。
暑さ対策のため、建物のいたるところに寒冷紗を張っています。
仔ガメが過ごす場所には、紫外線が出るライトを取り付けたり、
隠れ家になるシェルターを設置したり…室内はこんな感じです。
土は乾きやすいので定期的に水を撒き、湿度を保てるように心がけています。
また、そのままに放置すると土が固くなってしまい、
衛生的にも悪いため週1回程度、全体をかき混ぜています。
そんなこんなをしているうちに展示を始めてから数か月が経ち、
仔ガメたちも担当者もようやく慣れてきたところです。
仔ガメたち、以前は人が居るとなかなかエサを食べ始めなかったのですが、
今や人が居てもいなくてもお構いなし、一目散にエサを食べにきます。
(大好物の桑の葉をモリモリ食べています)
また、普段の動きだけではわからない部分も多いので、
定期的に体重測定やボディチェックを行っています。
(徐々に体重も増えていて、一安心です)
猛暑といわれる日は室内が40℃を超えることもあります。
日陰をつくり、常に風通しの良い環境に整備したほか、
バックヤードで水浴びをさせるなど、暑さをしのいでいます。
(バックヤードで水浴び中)
成長期である今、飼育環境を整えることは非常に重要ですが、
1年間通して展示できるように日々奮闘中です(`・ω・´)
ご来園の際は、きれいな”ホウシャ”模様の仔ガメたちをぜひご覧ください!
(N)
2024年09月12日
金魚のおやつと呼ばれる水草
みなさん、こんにちは。
水生コーナー担当のTです。
みなさんは金魚や熱帯魚を飼育したことはありますか?
飼育したことがある方は、ペットショップなどの水生生物コーナーなどで
このように書かれた水草を見たことがありませんか?
『魚の隠れ家に』や、『金魚のおやつに』
と書かれた水草を
この水草の正体はアナカリスやカモンバと言った水草です。
当園ではアナカリスを使っています。
水生コーナーでも金魚や日本淡水魚の水槽に入れています。
実際にいれてある水槽がこちらです。
水槽の中に緑が入るだけで水槽の雰囲気がかわりますね。
ただこの水草、入れた途端に金魚たちに突かれます。
餌は毎日与えていますが、それでもせっせと突いています。
デザートは別腹というやつでしょうか?
数日でこのような姿に早変わりします。
見事に葉だけを食べて茎だけになってしまいました。
写真上が植える前のまだ青々としたアナカリスです。
写真下は金魚たちに食べられてしまったアナカリスです。
きれいに葉だけ食べられてしまいました。
さすがに茎は固く金魚たちでは食べられないので
雑食性の野菜でも魚でも食べるクサガメたちに食べていただきます。
最後にまた新しい金魚のおやつ『アナカリス』を植えて終了です。
T
2024年09月07日
それぞれのワタボウシ
ワタボウシタマリンは英名でCotton-top tamarin(コットントップタマリン)といいます。
頭の白い冠毛が綿の帽子を被っているように見えることからこの名前がつきました。
自然動物園では5頭のワタボウシタマリンがいますが、頭の冠毛の量など微妙に違い
があります。
去年生まれた、子どもたちのコメルとコラは冠毛がフサフサしていて量も多めな
感じです。
コメル コラ
近くで見るとツヤツヤしています(^^♪
大人の コニとサントは子どもたちと比べると少し量が少なく毛の感じもフサフサという
よりはボサボサ?な感じです(-_-)
年を重ねてきた証拠かもしれませんが…。 これはこれで貫録があります!!
サント コニの横からの冠毛
今年4歳のアンはコラとコメルよりももっと毛量が多くフサフサしています。
興奮すると冠毛が逆立ちます。
ぜひ、動物園に来て実際に近くで見て確かめて見てください。
あなたはどんなヘアースタイルがお好みですか?
2024年09月05日