公益財団法人 えどがわ環境財団

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自然動物園SHIZEN ZOO

2023年08月の自然動物園ぶろぐ

塩キャベツをたべてごらん

暑い日が続いていますが、皆さんはちゃんと熱中症対策をしていますか?

 

 

 

ブラウンケナガクモザルたちも万が一熱中症になってしまっては一大事なので、

いつでも自由に水を飲めるようにしておくのに加え、夏場は水分豊富なキャベツを

多めに与えるようにしています。

 

 

 

「水分補給以外でも熱中症対策として重要なのは塩分補給」

そうニュースでも言っていました。

人間なら汗をかくことで塩分が失われてしまうわけですが、実はブラウンケナガ

クモザルは体温調節のためには汗をかかず、手のひらや足のうらから滑り止めの

役割としてのみ汗をかくため、人間ほど塩分を取らなくても大丈夫。

 

 

 

…のはずなのですが、実際にはどうなのでしょうか?

いつもと同じことを繰り返していても面白くありません。

そこで、今回はいつも与えているキャベツにひと手間加え、特製の「塩キャベツ」

にして与えるというデタラメをやってみたので、ぶろぐに書いてみようと思います。

 

 

 

 <塩キャベツの作り方>

塩キャベツ

作り方は簡単。キャベツに塩とミネラル剤を少量まぶすだけ。

これにニンニクとごま油を混ぜるとおいしいおつまみになるよなぁと思ったり

しましたが、それは家でやることにします。

 

 

 

さて、早速この特製塩キャベツを与えてみましょう。

 

 

 

<動画1>

 

 ぞろぞろとやって来たのはそう、南米に生息する絶滅危惧種、ブラウンケナガ

クモザルである。

いざ食べ始めると…大人気!

 

 

 

<動画2>

 

キャベツをかじるシャキシャキという音が聞こえますでしょうか⁇

 

 

 

<動画3>

 

塩キャベツを与える前に暑さ対策として軽く散水をしていたのですが、

キャベツを食べ終わった後はみんなして塩が溶けた水を飲んでいました。      

 

 

 

 …やはり、彼らも夏場は塩分、ミネラルを欲しているのかもしれません。

 

 

 

ここで、一旦クモザルたちの野生での塩分摂取事情についてお話ししましょう。

野生のクモザルは「サラオ」とよばれる塩場(ミネラルを豊富に含む土がある場所)

の土を舐めたり食べたりしてミネラルを補給しているといわれており、一説には

野生では樹上で暮らすクモザルが唯一地面に降りるのがこの土を舐める時だとも

いわれています。 

ただ、野生のクモザルにとって地上に降りるということはジャガーをはじめとする

危険な肉食動物に襲われる可能性もある命がけの行為。特に色々な動物が集まる

「サラオ」は肉食動物にとっても重要な狩場となっています。

クモザルたちにとって、塩はそんな命の危険と隣り合わせで摂取する、とても貴重な

物なのですね。

 

 

 

なので、こんなにも塩キャベツが人気なのは、もしかしたら「塩分は取れる時に

取れるだけ取っておけ!」という本能が備わっているというのも、あるのかも

しれません。

 

 

 

…などという小難しいハナシではなく、単純に「塩キャベツがおいしいから」

という理由かもしれませんが。

 

 

 

喜ぶからと言って与えすぎてしまうとそれはそれで過剰摂取になってしまう

可能性があるのでよくないのですが、この酷暑を乗り切るためにも今後も

この特性塩キャベツは時々与えていこうと思います。

 

 

 

皆さんも水分&塩分補給はお忘れなく!

 

 

(M) 

 


2023年08月23日

鳥たちの落とし物

毎日暑い日が続いていますね。

バードハウスの鳥たちも日陰に入ったり、いつもより長い時間水浴びをしたりと、

それぞれ涼をとっています。

 

そんなバードハウスの鳥たち、この季節は落とし物がいっぱいです。

何を落としているのかというと…ずばり「羽(はね)」です。

 

なぜそんなに羽を落としているのかというと、今は換羽(かんう)の時期なのです。

換羽というのは羽毛が抜け替わることです。

鳥は基本的には年に1回、全身の羽が生え変わります。

古い羽を落として、新しい羽が生えてくるのです。

 

 

それではここで、誰の落とした羽でしょう?クイズを始めたいと思います。

 

第一問:

 

 

とても大きくてしっかりした羽です。

羽軸も頑丈です。

 

ヒントはバードハウスの中で一番大きな種類で、好きな餌はドジョウです。

 

3

2

1

 

答えはコウノトリです。

 

立派な風切り羽ですよね。

毎日数枚ずつ抜け落ちて、時間をかけて全部の羽が生え変わります。

例年 秋ごろには換羽が終了します。

 

 

第二問:

 

 

 

ヒントは赤い目が特徴で、世界最大級のハトです。

 

3

2

1

 

答えはオウギバトです。

 

これはオウギバトの頭の羽(冠羽)です。よく見ると不思議な模様をしていて、

面白いですよね。

オウギバトは4羽もいるので、換羽の時期は羽がたくさん落ちて掃除が大変です。

 

 

第三問:

 

 

ヒントは鳴き声が特徴的なあの鳥です。

 

3

2

1

 

 

 

答えはワライカワセミです。

 

なかなか近くでじっくり見ることが出来ないので、きれいな色に

目を惹かれます。

カストルとミラは、当園では初めての換羽なので、担当者もちゃんと

うまく換羽するかドキドキです。

 

 

このように今の季節はバードハウスには鳥たちの羽の落とし物がいっぱいです。

換羽の時期は鳥たちは食欲が少し落ちたり、体がすっきりしないからか

いつもより覇気がないこともあります。

みんな無事に換羽を終えて、早くいつもの生活に戻れますように。

 

 

(I)

 

 


2023年08月17日

ヤギとヒツジのシャンプー

皆さまこんにちは!飼育係のNです。最近は毎日暑いですね。。。

 

少し前になりますが、6月から7月にかけて

ヤギとヒツジのシャンプーを行いましたので、その様子の一部をお届けします!

 

 

ヒツジ「はな&めい」

ビフォーアフターが衝撃的…! 

 

【Before】

 

【After】

 

比べるとこんなにも変化が…!

(手前・シャンプー前の「めい」、奥・シャンプー後の「はな」)

 

 

 

ヒツジ「すず」

 

シャンプーの後、毛を乾かし中。

直射日光は暑いので、まるでバカンス気分なパラソルの下で。

 

 

ヤギ「ミルキー」「しお」

 

 

ヤギ2頭も元々白っぽい毛のため写真だと伝わりにくいですが、

とても綺麗になり、触り心地も変わりました!

 

 

自然動物園では健康管理の一環として、

毎年ヤギ・ヒツジたちのシャンプーをしています。

 

シャンプーは汚れを落とすことはもちろん、皮膚を活性化させたり、

体の隅々まで触って確認することで病気の早期発見につなげています。

 

(シャンプー中の「はな」) 

 

更には皆さまが安心して触ることができる衛生面も担保しているんです。

(とはいえ、ふれあった後は必ず手を洗いましょうね!)

 

 

ふれあいコーナーは現在、平日のみ開催しております(※)。

詳しいスケジュールは公式ホームページもしくは公式Instagramのハイライトよりご確認ください。

 

皆さまのご来園を、ヤギ&ヒツジたちとともにお待ちしております!

 

 

(N)

 

※雨の日や気温が高い日・動物の体調などにより、

 ふれあい及び展示が中止になる場合がございます。予めご了承ください。


2023年08月16日

23歳になりました~!!

7月17日はレッサーパンダ「ブナ」の23回目の誕生日!

なんと、日本で飼育されているレッサーパンダ267頭(2022年12月末)のなかでは最高齢なんです!!

人間に例えると、100歳を超えています。

 

これまで大きな病気もなく健康で、今でも自分の足で自立して歩いていることは、実はすごいことなんです!

 

 最近は獣舎の中で寝ていたり、グルーミング(毛づくろい)をしたりして、大好きな竹の葉をたくさん食べて、ゆっくりと過ごしていることが多くなりました。

 

なかなか「ブナ」の姿を皆さんに見ていただく機会が少なくなりましたが、SNSや

ぶろぐなどで、これからも元気な姿を発信していきたいと思っています。 

 

 一日でも長く健康で元気に暮らせるよう、職員一同、見守って参りますので、よろしくお願い致します!

 

J

 


2023年08月09日

たくさんの応募ありがとうございました!!

先月7月21・22日行船公園では4年ぶりに金魚まつりが行われ

多くの方々にご来園いただきました。

久々の金魚まつりだったため、動物園でも何か出来たらと考え

こんなきんぎょがいたら飼ってみたいと思う理想のきんぎょを描いてもらおうと

「夢のきんぎょを描いてみよう!! 」と題して

皆さんからイラストを募集しました。

たくさんの方に応募いただき、ありがとうございました。

 

 

初めての企画だったため、

「集まらなかったらどうしよう…」

「私たちも描かないとかな…」

「プレゼント用意したら集まるかな…」

と不安ばかりで始めたのですが、

約1ケ月間の募集で84枚のたくさんのきんぎょの絵が集まりました。

 

 

 

予想以上の枚数が集まり驚きでした。

2歳のお子さんから大人の方まで幅広い年齢層の方が描いて下さり、

中には東北から郵送で送って下さった方も…。

きんぎょ好きがこんなにもたくさんいることにもびっくりしました。

 

きんぎょというと赤や黒が多いですが、皆さんが描いて下さったきんぎょは

「夢のきんぎょ」なので、とてもカラフルな色のものが多く、

中にはきのこを食べて大きくなるなどの様々な設定があるものもあり、

私たちもとても楽しませていただきました。

 

 

 

描いて下さった絵のほんの一部です。

 

たくさんの方に絵を見ていただきたく、しばらくの間は園内に掲示していますので、

ぜひ動物園に見に来てください。

 

イラストが集まるか不安だったのでささやかですが

シールのプレゼント用意してました。

 

 

絵を描いて下さった皆さま本当にありがとうごさいました!!

また、機会があれば「夢のきんぎょ」を募集したいと思いますので、

その時は「夢のきんぎょ」を考えてみてください(^^)

 

(O)

 


2023年08月09日

サマースクールを実施しました

7月25日~28日の4日間でサマースクールが行われました。

昨年は午前中のみでの実施でしたが、今年は久々に午後3時まで行うことができました。

 

25~27日の3日間は3・4年生、28日は5・6年生が対象で、3・4年生はヤギ・ヒツジなど

ふれあいコーナーの動物たちの部屋の掃除、5・6年生はそれぞれ担当者と一緒に野生動物の掃除をしました。

 

  

       ヤギ舎の掃除                     ワラビーに朝のエサやり

   

  

    ペンギンにエサをあげます         プレーリードッグを近くで観察

 

掃除のあとはモルモットとのふれあいや調理室などの裏側を見学します。

 

  

   モルモットをよく観察してみよう      どの動物が何のエサを食べているのかな

  

  

  プレーリードッグにエサをあげてみます     大きな冷凍庫の中に入ってみよう

 

午後はヘビについての勉強、獣医のお話やキーホルダー作りなどを行いました。

 

  

    ヘビを実際に持ってみます        ウサギの心音を聴診器で聞いてみました

 

始めは恐る恐るヘビに触っていた子供たちも最後には首にかけて記念撮影をできるまでになっていました。

獣医のお話では自分の心音とウサギやチャボの心音を実際に聞くことで動物の心音の速さにとても驚いたようです。

 

最後は園長から修了証を渡されサマースクールは終了となりました。

 

 

今回のサマースクールは猛暑で子どもたちの熱中症が心配でしたが、気分が悪くなったりすることもなく無事に終了することができました。

9月・10月には1・2年生の親子を対象とした親子飼育体験教室が開催されます。

抽選になってしまいますが、区内在住で興味のある方はぜひご応募ください。

 

      (B)   

 

 

 

 

 


2023年08月07日

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