公益財団法人 えどがわ環境財団

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自然動物園SHIZEN ZOO

2025年01月の自然動物園ぶろぐ

犯人は誰でしょう?

これは私たち飼育係が着用しているトレーナーです。

背中の部分がボロボロに破れているのがおわかりいただけると思います。

 

そして、これも使用しているゴムつなぎですが、背中の肩紐がボロボロ(ビリビリ?)

になっています。

 

これはある動物たちの仕業なのですが、こんな事をする犯人を皆さんはわかりますか?

正解は・・・

  

 

  ニホンリス でした!

 

主犯格のリスがこちら

左耳が無いのが特徴のオスオス(♂)です。

 

他には

白いヒゲのチャチャ(♀)

 

そして、

フサコ(♀)

 

この3頭がトレーナーをボロボロにした犯人になります。

 

このように背中や肩に乗って、肩紐の部分をかみ切っています。

手に入れた糸くずは巣に持ち帰り、巣材にしているようです。

足しになるような量でもないのですが、何かこだわりがあるのかもしれないですね。

 

動物園に来たら、ぜひニホンリスの展示場を見てみてください。

もしかしたら、飼育係の背中に張り付いているリスたちをご覧いただけるかも

しれません。

 

 

 (B)

 

 

 

 

 

 


2025年01月31日

新しく丸太を入れました!

プレーリードッグの展示場に新しく丸太を入れました。

 

かじりやすくするために丸太に何か所か穴をあけました。最初は警戒して近づこうともしなかったのですが、次第に慣れてきて、今ではカリカリ音を立ててかじってくれています。

 

         

 

 プレーリードッグの切歯は食べ物を噛み切ったりちぎったりする役目があり、硬くて丈夫です。この切歯は途中で生え変わることはなく、生涯伸び続けます。そのため、自分でこすり合わせて削ったり、硬いエサや、かじり木などを噛むことで常にちょうどよい長さに保たれています。歯が伸びすぎてしまうと不正咬合(歯が伸びすぎてしまってきちんと噛み合わせることが出来ない状況)になってしまい、エサを食べることが出来なくなります。ちなみに、プレーリードッグの歯は奥歯を合わせると22本です。

 

まだ、丸太を入れて2か月程ですがあっという間にだいぶ丸太が削れていました。

 

 

 

プレーリードッグは歯のトラブルが多いので気を付けてみていきたいと思います。

 

 

(U)

 

 

 

 

 


2025年01月29日

トレーニングは何のため?(前編)

おはようございます!

こんにちは!

こんばんは!

 

早速ですが、みなさんは「トレーニング」と聞くとどんな光景をイメージするでしょうか?

運動部の方は、走ったり厳しい練習をしている姿を思い浮かべるかもしれませんね。

最近はジムもあちこちにたくさんあるので、筋肉トレーニングを想像する人もいるかもしれません。

 

色々な動物園や水族館へ足を運ぶ方やSNSをよく見ている方はすぐにピンときているかもしれませんが、今日のぶろぐは“動物園でのトレーニング”についてのお話をしようと思っています!

(長くなるので、今日のところは前編です)

 

動物のトレーニング、というとすぐにイメージしやすいのは、水族館でよく見るイルカたちのショーでしょうか。

言葉でのコミュニケーションがとれない動物たちとの関係づくりとして、自然動物園ではイルカのショーと同じような方法で、色々な動物でトレーニングを行っています。

 

 

まずはオタリア。

もぐもぐタイムでおなじみですが、だいたいお昼頃の餌の時間にトレーニングをご覧いただけます。

どうしてトレーニングを行っているのかというと、オタリアたちの健康管理や生活の質(QOL)の向上のためというのが一番です。

 

普段私たちがオタリアのちゅら、きらりと行っている健康管理は、体のあちこちを触って傷などをチェックしたり、体重測定、歯磨きや目薬などがあります。これは既にトレーニングを重ねて出来るようになっています。

トレーニングをしていないと、体を触ろうとするだけで「触らないでよ!」と怒られ、体重計に乗ってもらおうとしても「何その機械!怖い!」と逃げられ、歯磨き?目薬?そんなこと考えるのも難しいお話です…

 

今は朝、昼、夕と3回の給餌の時間があり、その時間は毎回トレーニングで関係を作っているからこそ、このようなことが徐々に出来るようになりました。

現在トレーニングで練習中なのは、採血、レントゲン撮影、体温測定などなど…出来るようになればもっともっとオタリアたちの健康維持に向けて、出来ることの幅が広がります。

(出来るようになるまでには、上手くいったり失敗して関係がこじれたり…色々な裏話もたくさん。涙) 

 

 

また、生活の質(QOL)の向上とは?言葉だけでは難しいかもしれませんね。

普段のオタリアたちの姿を見ていただくと、午前中は陸地でごろごろ~、午後はプールでゆったり泳ぐ~、といったように、時間に追われる毎日を送っているこちらからすると「ダラダラと生活していて羨ましいなぁ」なんて思う日も…笑

 

ですが、毎日そんな生活ばかりしていたらどうでしょう?野生のオタリアたちは荒波の中を泳いで餌を探し、ほかの個体や動物と戦ったりしながら餌を獲得し、岩場に登ったり風を受けたり日々いろいろな刺激を受けて生活しています。

ダラダラとした毎日だと、本来使われるはずの筋肉が衰えたり餌をとるために色々考えたりするはずの脳の機能も低下していくかもしれません。

 

そうならないように様々な刺激を少しでも与えるため、動物園のオタリアたちにも頭を使ったり体を使ってもらおうというのが、生活の質(QOL)の向上というわけです。

具体的には、プールを早く泳ぐ・ヒレを振るバイバイのような動きをする・水面から飛び上がるなど、筋力アップのトレーニング。

ボールを持ってくる・新しい種目を覚えることなどは、頭を使う脳トレみたいな感じでしょうか。

 

もっと深掘りしていくとよりディープなトレーニングの話になっていきそうなので、簡単にまとめると、こんな目的・手段でオタリアたちはトレーニングを行っています。

(分かりましたか^^;?)

 

 

 

後編では、ほかの動物たちと行っているトレーニングについてもご紹介します!

お楽しみに♫

 

(楽しみに待っててもらえるかなぁ…と不安なW)


2025年01月20日

ヘビのように長いアレ

 

少しご無沙汰してしまいましたが、オオアリクイのメスの赤ちゃん『アイリス』は順調に育っています。

 

 

生後4か月を過ぎ、現在の体重はなんと14キロ!

 

 

生まれた時(1.6キロ)のおよそ9倍になりました。

 

 

最近は母親の『アイチ』と一緒に土を舐めてみたり、

 

 

 

 

部屋をうろうろしてみたり、

 

 

 

 

 

 

 

 

寝ているアイチに乗っかったり、

 

 

 

 

一緒にエサを食べたりしています。

 

 

 

 

写真だとずっと下に降りているように見えてしまいますが、まだまだ多くの時間を母親の背中に乗って過ごしているアイリス。

 

 

地面に降りたとしても、少しアイチが離れると大きな声でアイチを呼んで背中に飛び乗ったりと、まだまだ甘えん坊なところもあるようです。

 

 

ちなみにオオアリクイはおとなになるとほとんど鳴かず、鳴き声を出すのは仔どもが親を呼ぶ時くらいだといわれています。

 

 

もし鳴き声を聞くことができたらとてもラッキー!

 

 

いいことがあるかもしれません。

 

 

 

 

今年は巳年。

 

 

ヘビのように長い舌を持つオオアリクイにぜひ会いに来てくださいね!

 

 

 

 

(無理やりこじつけたR) 

 

 

 

 


2025年01月08日

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