公益財団法人 えどがわ環境財団

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自然動物園SHIZEN ZOO

2024年12月の自然動物園ぶろぐ

12月14日(土)のふれあいコーナーについて

ふれあいコーナーは現在、土日の開催をしていませんが

12月14日(土)は臨時で開ける予定です。

これはモルモットのふれあいに関する研究データを集めるためのもので、

事前に決まった方のみの参加になります。

一般の方は申し訳ありませんが、ふれあいコーナーには入ることが

出来ませんので、ご了承ください。

 

 

なお、土日のふれあいコーナー再開については今のところ未定となっております。

開催の際にはホームページ等でお知らせしますので、お待ちください。


2024年12月13日

ワラビーたちのお食事事情

 

みなさんこんにちは!

 

街中はクリスマスの雰囲気に包まれて、楽しいイベントが待ち遠しい方も

いるのではないでしょうか。

江戸川区自然動物園のベネットワラビーたちの楽しみと言えば

閉園後に暖かいお部屋の中で食べるごはんです。

 

今回はベネットワラビーの最近の餌についてお話ししていきます。

 

ベネットワラビーは草食の動物で、野生下では木の葉や地面に生えてる草、木の実などを食べています。

当園では、ワラビーにこのようなものを与えています。

 

 

ペレットとは、それぞれ動物種ごとに必要な栄養素が詰まったビスケットのようなものです。ワラビーには、カンガルー用のペレットと草食動物用のZCというペレットを与えています。

 

 

 

青草はイタリアンライグラスというイネ科の植物で、当園では、週に1回専門の業者さんから購入しています。ワラビー以外にはプレーリードッグやリクガメが食べています。

 

 

乾草は字の通り乾燥させた草で、ワラビーにはアメリカ産のチモシーというイネ科の乾草を与えています。当園ではヤギやヒツジ、モルモットやウサギも同じチモシーを食べています。

 

 

サツマイモは生のままで与えます。

ワラビーは前足で餌を握って食べるので、食べやすいようにスティック状に切って与えています。

イモは個体によって嗜好性の差が大きく、ちょっと齧るだけでほとんど食べない個体もいれば、餌の中で一番最初に食べ始め、一晩で200gをペロッと食べ切ってしまう個体もいます。

 

 

この他に当園では枝葉を与えています。

以前はコンスタントには与えていませんでしたが、より野生に近い餌であることや、どの個体も非常に嗜好性が高いことから、現在では毎日与えています。

大きな動物園では、園内から取ってきて与える場合もありますが、当園では枝葉も週に一度業者さんから購入しています。

 

 

 

なるべく飽きずに一日の楽しみになるように、3種類の枝葉を日替わりで与えています。

秋から春までは常緑樹のアラカシ、ヒサカキ、ヤマモモを与えています。

この3種は公園に植えられていたり、庭木に使用される身近な樹木となります。

枝葉は他にブラウンケナガクモザルやジェフロイクモザルにも与えています。

 

 

そして、上記以外に鉱塩(こうえん)を与えています。鉱塩とは塩の塊で、草食動物に必要な微量な栄養素も添加されています。

詳しくはこちらのぶろぐを参照下さい。

 

以上がベネットワラビーの夕方に食べている餌になります。

このように、なるべく野生下で食べている餌に近く、バリエーションが増えるように工夫しています。

 

 

皆さまも美味しいものをたくさん食べて、寒さに負けず元気に過ごして頂ければと思います。

 

(Y)


2024年12月13日

ちょっとだけ贅沢

少し前のことですが、、、

10月にワタボウシタマリンのサントくんが急死してからずっと一緒に連れ添ったコニちゃんがサントくんがいないのを感じたのか、少し落ち着きがなくなり、餌もあまり食べない日が続きました・・・。

前から好きだったミルワームやジャイミルといった虫類は変わらずよく食べているのですが、他のミルクパンやフルーツを食べる量が少なくなってしまいました。

コニちゃんまで体調が悪くなっては大変なので(-_-;)

できるだけ食べたい物をたくさんあげるようにしていました。

フルーツもブドウやバナナを以前は良く食べていたのですが、この時はそれも好んで食べてくれませんでした。

 

頭を悩ませていたら前任者の方から「今の季節、旬の柿が好きで良く食べていました!!」と教えていただいたのでさっそく柿をあげて見たところ自分から進んで食べてくれました(^^)/

 

          

   秋の味覚の柿         食べやすいように小さくカット

 

 

  他のフルーツと一緒に

 

 

食欲が戻るまでしばらくあげてみることにしましたが柿を見つけては一番最初に

食べるようになり、他のフルーツも一緒に食べてくれるようになりました☆

 

 

 

柿はコメルやコラにも人気でみんなで最初に柿を食べるようになりました。

 

 

 

コニちゃんも食欲が戻ってきて少し落ち着いてきたのか、のんびりする時間が増えてきたように思います。

まだまだ元気にコメルやコラと過ごして欲しいと思います。

 

 

 

 

 

(A)

 

 


2024年12月11日

シロビタイムジオウムの「プティ」プティの里帰り

 

 

 プティ(オス)は、2021年7月26日に山口県周南市徳山動物園から、ココ(メス)のペアリング候補として来園しました。このような繁殖を目的とした動物の移動・貸し借りを「ブリーディングローン」といいます。しかしながら、3年頑張りましたが、ココとの相性が合わず、このたび徳山動物園に里帰りをしました。

 プティは、一般の方にペットとして飼われ、1999年5月に徳山動物園に引き取られました。徳山動物園時代から男性が苦手だったそうで、当園でも男性職員にいきなり噛みつこうとしたこともありました。また、ペットとして飼育されていたオウム・インコにありがちなのですが、「このヒト大好き♥」と決めると、その他のヒトや動物(同種のオウムやインコであっても)は、大好きなヒトを奪い合うライバル関係になってしまうことがよくあります。とにかく、凄まじい嫉妬心なのです。実際、ココ(メス)は、担当者を自分から奪うライバルという存在になり、繁殖などとはほど遠い関係になってしまいました。

 ココとプティの関係がよくなるよう色々な方法を試みてみましたが、結局同居するとプティは目つきが変わり攻撃態勢でココを追ってしまうのです。

 

 仕方ありませんよね。長い時間、人間の暮らしの中で限られた人間とのコミュニケーションだけを求められて生きてきたのですから。シロビタイムジオウムのメスへのアプローチの仕方がわからないのです。

 プティが悪いわけでもシロビタイムジオウムとして劣っているわけでもありません。でも、ココとのペアリングを目的としてお借りしている以上、その目的を果たせる見込みがない状況では、当園で飼育を続けるわけにはいきません。

 お客様の中にもプティに声をかけてくださったり、遊んでくれた方はたくさんいらっしゃったと思います。事前にお知らせもできずにすみませんでした。

 

 プティは、本当に甘えん坊で撫でられるのが大好きでしたし、いろんなおもちゃで遊ぶのも大好きでした。担当者としては、新しいおもちゃを探すのも楽しい時間でした。甘えている時は、体のどこを触っても怒らないので、ケガをした際の抗生剤の注射も優しく抱いていれば嫌がらずに打つことができました。 こんなオウムはめったにいません!

 今後は、徳山動物園でも江戸川区自然動物園と同じようにお客様に遊んでもらいながら、楽しい日々を過ごしていくことでしょう。プティの里帰りを喜んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

 

 と・・担当者のご報告に時間がかかってしまった間に、徳山動物園のプティの担当の方から、嬉しい写真とメッセージが届きました♪

 

コーンを食べるプティ カプセルを投げて遊ぶプティ
大好きなコーンを食べるプティ カプセルトイのケースを投げて遊ぶ

 

担当の方の膝に乗ってうれしそう♪

  江戸川区自然動物園の皆様とお客様へ

 

 シロビタイムジオウムの「プティ」は、徳山動物園でも元気に過ごしています。

 3年前に、徳山から送り出した時よりも、さらに甘えん坊になって戻ってきましたので、江戸川区自然動物園さんで、本当に大切に可愛がっていただいたことをうかがい知ることができました。「プティ」と接するたびに、「プティ」を通して皆様の愛情を感じている日々です。残念ながら、繁殖には結びつきませんでしたが、希少なオウムの保護や増殖への取り組みの一端を経験でき、多くの人に知ってもらえたことは「プティ」のおかげだと思います。

 今後も「プティ」が結んでくれたご縁を大切にし、遠く離れた場所ではありますが見守って頂けると幸いです。

 

                            徳山動物園

                            プティ担当 Tさん

 

 

  プティ、徳山動物園でも元気でね。

 担当者:K


2024年12月09日

陽ざしの恋しい季節

12月だというのにまだまだ暖かい日もありますが、最近は気温が下がり

寒い日も増えようやく冬がやってきたのかなぁと感じています。

寒いのが苦手な私はすでにあったかインナーを着込んでいるのですが、

動物園にいる動物たちの中にも寒さに弱い動物もいます。

 

リスザルは寒いのが苦手な動物です。

ですが、リスザルの展示場はこれからの季節

陽の差し込む時間が短くなりとても寒くなっていくばかりなんです…。

そのためリスザルたちは暖かい場所を探し日中を過ごしています。

 

その様子がこちら↓

 

天気のよい日は展示場に陽が差し込むため陽のあたる場所へ集まってきます。

 

 

展示場全体に陽ざしが差し込むわけでははなく、ほんの一部分しか入らないので

陽の差し込む場所が移動するとリスザルたちもそこへ移動してきて自然と

みんな同じ場所へ集まってきていました。

 

 

30分程して様子を見に行くと展示場には陽ざしが全くなくなってしまい、

リスザルたちの姿はまばらになっていました。

 

リスザルの展示場に陽ざしが差し込むのは午前中のため、

日向ぼっこしている姿を見てみたい‼という方はぜひ午前中がおすすめです。 

もっと寒くなるとくっついている姿も見られるかも…。

 

(O)

 

 

 


2024年12月05日

ホウシャガメの部屋をリフォームしました

 

皆さんこんにちは!

ホウシャガメの仔ガメ担当、Nです。

 

タイトルの通り、ホウシャガメの展示が

少し変わりましたのでお知らせです(^^)

 

以前ブログでお伝えした、プレーリードック横の

展示スペースをリフォームしました!(前回のブログはこちら

 

 

 

Before

 

 

 

 

After

 

 

 

写真でお気づきかもしれませんが、

実は展示している仔ガメも変わっています('ω')ノ

 

 

これまでは体の小さい2021年生まれの個体を展示していましたが、

寒くなってきたためバックヤードに移動させました。

 

その代わりに体が大きい2017年生まれの3頭を展示しています!

 

(大きいので迫力がありますねー!)

 

 

今回、カメたちの体の大きさに合わせてリフォームを行いました。

ざっくりですが、その工程をご紹介しますね(/・ω・)/

 

 

まずは土台を組み立てます。

前回より1.5倍くらいの広さになりました。

 

 

黒土と腐葉土を混ぜて、全体に敷きます。

 

 

保温用のライトと床にヒーターをいれて、

暖かいスポットをつくって完成です!

 

 

向かって右側が暖かいスポットになっているので、

寒ければヒーターのある右側へ、

暑ければヒーターのない左側へ…という感じで

カメたち自身が選べるようにしています。

 

 

また、はじめの写真には写っていませんが、

水飲みと体が入る大きなバットもあります。

(豪快にバットからも水を飲みます)

 

 

 

生活環境が変わると一時的にエサを食べなくなる個体もいますが、

展示した3頭は初日からモリモリ食べてくれました!(一安心…)

 

 

 

まだ試行錯誤中ですが、仔ガメたちの様子をみながら

より快適に暮らせるようにしていきます。

 

 

ご来園の際は様子を覗いてみてくださいね♪

 

 

(自身もリフォームと引っ越し予定のN)


2024年12月01日

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