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2025年02月の自然動物園ぶろぐ
名前が決まりました!
11月8日と12月7日に生まれたブラウンケナガクモザルの2頭。
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レミの仔 |
名前を決めるのに時間がかかってしまいましたが、決定しました!
まずは11月8日生まれの仔(動物の子供を「仔」と表記します。※以下同様とします。)の
名前からです。親がレミという名前なので、そこからレムと命名しました。
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次に12月7日生まれの仔の名前です。親はモミジという名前なので、もじって
モコに決めました。
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名前の付けかたは飼育係それぞれなのですが、現担当者は母獣(動物の母親を母獣と表記します。)の名前が連想しやすいように決めることが多いです。
なぜかというと、現在22頭いるクモザルの親子関係を分かりやすくするためです。観察している時に忘れてしまうと大変なので…(笑)
記憶力にあまり自信がないというのが一番の理由だったりします(;'∀')
担当者のポンコツ話はおいといて。
ほぼ1か月違いで出産したということで、レムのほうがモコよりも体色が親に近づいてきています。また顔つきも、よりはっきりとしてくるようになりました。
そんな2頭の成長の違いも観察してみてください。
今後ともレムとモコの成長を温かい目で見守っていただけたら幸いです!
J
2025年02月27日
カワセミたちの落とし物
ワライカワセミの展示場にはちょっと見慣れないものが落ちています。
それがこちら↓
これは何だか分かりますか?
もう少しアップにしてみると…
茶色で丸い形をしています。
展示場に落ちているというと、フンかな?と思った方もいるかもしれませんが、
不正解です。
これは「ペリット」と言います。
聞きなれない言葉ですね。
ワライカワセミだけではなく、猛禽類の展示場にもあります。
実はこれ、「鳥が消化出来ないものを吐き出した丸い固まり」なんです。
ワライカワセミは動物園ではマウスや、デュビアといった昆虫を食べています。
これらに含まれている骨や毛、外骨格は消化出来ないため、口から吐き出します。
ペリットを割って見てみると分かります。
少し見えずらいですが、毛や骨が見えますか?
ペリットから骨を取り出してみました。
このようにいらない物を出すことで、消化を早め体重を軽くするだけではなく、
食道をきれいに掃除する役目もあるそうです。
たまにワライカワセミがペリットを吐く瞬間が見られることもあります。
吐いたあとは心なしかすっきりした顔をしています。
みなさんもぜひワライカワセミのいろいろな行動を観察してみてください。
(I)
2025年02月26日
もうすぐおめでとう!
皆さんこんにちは!
日中はポカポカと暖かい日もありますが、朝晩はまだまだ寒さが身に染みますね。
そんな季節に生まれた(正確にはお母さんの袋から顔を出した)ワラビーがいます。
当園唯一のオスのワラビー、タキくんです。
タキくんは2018年2月22日に埼玉県こども動物自然公園でお母さんの袋から初めて顔を出しました。
(ワラビーやカンガルーなどの双前歯目の仲間はとても小さく生まれてくるため、正確な出生日が把握できないことが多いです。そのため、当園では母獣(ぼじゅう:母親のこと)の袋から顔を出した日を誕生日としています。)
そして、2019年3月29日に当園にやってきました。
埼玉県こども動物自然公園は当園とは違い、ワラビーたちの展示場は来園者が同じ空間に入って観察することができる、ウォークスルー形式です。
そのため、小さい頃から人に慣れているため、当園でも臆することなく、人に触られることも問題ありませんでした。
そんなタキくんですが、もしかしたら?当園に来園する前に担当者と出会っていたかもしれないのです。
実は2018年12月に埼玉県こども動物自然公園へ視察に行かせて頂いていたのですが、ワラビー展示場の写真の中でタキくんによく似たワラビーが写っていました。
タキくん本人かは確証は得られませんが、もしかしたら当園に来ることが決まる前から出会っていた可能性があり、担当者としては運命的なものを感じてしまいました。笑
そんなタキくんも今月で7歳になります。
ベネットワラビーの寿命は13〜15年と言われているので、丁度折り返し地点になります。
次の世代の誕生も期待しているため、計画的にメスとの同居を進めています。
今年は皆さまにタキくんJr.誕生のご報告ができれば良いなと思っているので、皆さまも気長にお待ち頂ければと思います。
(Y)
2025年02月15日