公益財団法人 えどがわ環境財団

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自然動物園SHIZEN ZOO

2024年03月の自然動物園ぶろぐ

春生まれの人気者たち

皆さんこんにちは!

 

3月も下旬になりぽかぽかと暖かい日が増えてきましたね。

今回はそんな暖かな季節に生まれた、ふれあいコーナーの人気者についてご紹介したいと思います。

 

 

 

まずはこの方!

 

 

ヤギの「ミルキー」です。

「ミルキー」は2013年2月28日に伊香保グリーン牧場で生まれ、同年3月29日に当園へやって来ました。

 

 

当園に来てすぐは検疫と言って、他の動物と隔離された空間で一定期間過ごしてもらい、糞便検査や血液検査など様々な検査を行ったり健康状態をモニタリングし病気や感染症に感染していないかを調べます。

また、当園の環境や餌にも慣れてもらい問題がなければ、晴れて他の動物と同居をすることができます。

検疫の間寂しかったのか、人がいなくなると「あ゛ーーーー!!!!」と声が枯れるまで鳴いていたそうです。

 

また、小さな頃から人が大好きだった「ミルキー」は

「ミルキー、ふれあいコーナーへ行くよ!」と呼び掛けられると

リードをつけなくても職員の後をてててててっとついて歩いていたそうです。

想像しただけでもとてもかわいいですよね!

 

 

現在は当園のヤギヒツジの中では最年長になり、動きもだいぶのんびりになってきました。

とても頭がよく、こちらの言っていることを理解してくれているのか、今してほしいことを察して動いてくれます。

お客様に触って頂くのも大好きですが、頭を掻くのに丁度良さそうなものを見つけると

たとえお客様のカバンであろうとゴリゴリと掻きに行ってしまうのがたまに傷ではあります。笑

これからも穏やかにミルキーらしく、健康に歳を重ねていってもらえればと思います。

 

 

 

 

お次はこの方!

 

 

ヤギの「しお」です。

 

「しお」は2016年3月8日に東京ドイツ村で生まれ、同年5月4日に当園へやって来ました。

 

 

「しお」は小さい頃はとっても甘えん坊だったそうで、人の後ろをついて歩いたり、

抱っこをしてもらうのも大好きだったそうです。

 

 

 その頃とは打って変わって?現在は当園のふれあいコーナー内の女王様的な存在で、「しお」が通ると他のヤギヒツジが退いて道ができるほどです。笑

そんな「しお」ですが、暖かい日には陽だまりでぽかぽかと日向ぼっこをするのが大好きで、一度のんびりモードに入ると名前を呼ばれようが、餌を見せようがテコでも動かなくなる時もあります。

また、日向ぼっこをしながらお客様に専用のたわしなどで頭や背中を掻いてもらうのが何よりの至福の時間のようで、仏のような顔でリラックスしている姿を見かけることもあります。

 

 

 

 

お次はこの方!

 

 

ヒツジの「はな」です。

「はな」は2018年3月26日に那須どうぶつ王国で生まれ、2019年4月19日に当園へやって来ました。

 

 

「はな」は当園に来てすぐの頃に、検疫のために入院室に入っていましたが、獣医師の気づかないうちに入院室を抜け出し、一番端のレッサーパンダ舎裏まで行ってしまったそうです。

気が付いた獣医師が急いで追いかけ、まだ小さかった「はな」を抱っこで連れ戻したそうで、そんなおてんばな一面も持っているようです。

 

現在は触ってもらうことが大好きで、人を見かけるとトコトコと駆け寄ってきてくれます。

また、来園時からずっと一緒の「めい」とは相棒のような関係で、気が付くと大体隣同士にいることが多いです。

「めい」がトレーニングなどでふれあいコーナーから出て行ってしまうと、とても不安そうな顔で帰ってくるまで鳴き続けるほどで、「はな」にとってはなくてはならない存在のようです。

そんな「はな」ですが、自分の意思がはっきりしているタイプで、トレーニングをやりたい時にはノリノリで積極的に参加してくれますが、気が乗らないときには、名前を呼んでもジトーっとした目でこちらを見るだけ、、と、とても分かりやすい性格の持ち主でもあります。

 

最後はこの方!

 

 

ヒツジの「めい」です。

 

「めい」は2018年3月29日に雪印こどもの国牧場で生まれ、同年7月11日に当園へやってきました。

 

 

 

 検疫の間、初めて過ごす入院室で知らない人や環境が不安だったようで、しばらくの間はずーっと「めーーいっ、めーーいっ」と鳴いていました。

そのため、「めい」と名付けられました。

 

今ではその頃の不安げな様子は見る影もなく、堂々と貫禄のある、後から来園したヒツジたちのお姉さん的な存在です。

 

当園では健康管理や動物たちの気分転換を目的にヤギやヒツジに対してトレーニングを行っているのですが、「めい」もこちらのやりたいことを察してくれることが多く、色々な種目に挑戦中です。

中でも、リードをつけて園内をお散歩するトレーニングは現在不定期で園内に出ていることがあるので、遭遇した際には暖かく見守って頂けると幸いです。

 

 

 

以上、個性あふれる魅力的な4頭の紹介でした。

投稿の都合上お誕生日は過ぎてしまいましたが、お出かけ日和の

気持ちの良い季節となりましたので、ぜひヤギヒツジたちのお祝いに当園へ足を運んで頂ければと思います。

 

(Y)

 

 


2024年03月28日

今年もオタマジャクシの季節がきました

今年もこの季節がやってきました!

 

アズマヒキガエルのオタマジャクシが元気に成長しています!

 

寒い季節には冬眠しているアズマヒキガエルですが、繁殖のために一時的におきてきます。行船公園では2月中旬ごろが多いです。

 

おきてくるとオスはメスを見つけて抱接し、メスが産卵するのを待ちます。

アズマヒキガエル

アズマヒキガエルの抱接の様子(オスが後ろからメスを抱えています)

 

アズマヒキガエル

卵塊の様子(泥がかかってしまっていますが、半透明の管に黒い卵がたくさん入っています)

 

 産卵から1週間から10日ほどでオタマジャクシが孵化します。

アズマヒキガエル

 

これからもっと暖かくなったら、より活発に動く姿が見られると思います。

 

 

何年か観察を続けていますが、行船公園ではこのようなサイクルで繁殖をしているようです。

 

 アズマヒキガエル

 

 東京都のレッドリスト(絶滅の恐れのある野生生物についてのリスト)の23区の範囲では、アズマヒキガエルは「絶滅危惧Ⅱ類」に指定されています。

 

行船公園は多くのアズマヒキガエルが生息しているとても貴重な場所なのです。

 

オタマジャクシや仔カエルの成長を観察するのはとてもおもしろいです!

どんどん体の大きさや形が変わっていきます。

ぜひ身近な生き物たちに目を向けてもらえたらと思います。

 

観察する際は、かれらのくらしを守るためむやみに捕まえたりせず、観察が終わったら元の場所にすぐ戻してあげましょう。

 

これからもみなさまと一緒に行船公園のアズマヒキガエルたちを見守っていきます。

 

(H)

 

 


2024年03月23日

ジェフロイクモザルの展示場【その2】

 

皆さんこんにちは(^^)
ジェフロイクモザル担当のNです!

以前、展示場の止まり木が新しくなった話をブログに書きましたが

その後も展示場に「新しいもの」を導入しているので、ご紹介します。

(過去ブログ その①「止まり木の交換」はこちら

 

 

 ①消防ホースを付けました

新しい止まり木にはワイヤーを2本通していたのですが、

消防ホースを追加してみました。

 

じゃーん(・∀・)♪

 

 

 

担当者も自らぶら下がって、強度を確認します。

(余裕そうな顔をしていますが、腹筋がとても痛かった…) 

 

 

ただ一つ懸念点が。

在庫の関係で前回より太いホースになり…。

それもあってか、ほとんど(というか担当者が知る限り全く)使わず(;'∀')

 

 

やはり彼らの手の大きさや形状を考えると太いか、と反省。

そこで試しに強くねじってみました。

 

 

こんな感じ。

ぐるぐる巻いた分、少し細くなって掴みやすいはず。

 

・・・しばらくは使わなかったのですが、

この間チヨミが使ってくれていました!!!

(写真と動画を撮りながら内心ガッツポーズをしました!!!)

 

 

その後も移動する時など、たま~に使ってくれているようです。

 

とはいえ、まだ改良が必要だと感じています。

(生息地のジャングルをイメージしてホースやロープを張り巡らせたいな~とか…)

 

これからどんな風に改良しようか、彼らがどんな風に使ってくれるのかなど

考えていますので、また進捗はブログでお知らせします!!\( 'ω')/

 


 

 ②園路に看板とお子様用の台を設置しました!

 

園路にジェフロイクモザルの最新情報と、

個体紹介の看板を設置しました!

 

 

ジェフロイクモザルの個体識別は他の動物と比べて分かりやすいので、

ぜひ看板を見ながら名前を当ててみてくださいね(^^)♪

 

 

お子様用の台はこちら!全部で2台あります。

 

 

自然動物園はご家族でお越しいただく方も多く、

お子様を抱っこしている場面によく遭遇していました。

 

ずっと抱っこだと大変ですし、動物を長い時間見せてあげることも

難しいなぁと思ったので、この小さな台が救世主になってくれたらいいなぁ。

 

自分から台に乗ってみることで、少しでも興味を持って

動物を見てもらえたら嬉しいです('◇')ゞ

 


 

こんな感じで地味ではありますが、ちょっとずつ変化してますので

ご来園の際は「新しい何か」が加わっていないか、注目してみてくださいね!

(展示場改善ブログをシリーズ化させたい N)


2024年03月13日

冬眠中…?

早くも3月。

暖かくなったかと思えばまさかの雪が降ったりと寒暖差の激しい今日この頃です。

 

そんな寒暖差に振り回されているのは私たち人間だけではありません。

 

それがこちらの↓

 

 

カミツキガメです。

 

本来であれば冬眠中でブロックの下から滅多に顔を出さないのですが…

数日暖かい日が続き、すっかり起きているご様子でした。

 

しかし反対に3月8日の朝は雪が降る寒さでした。

まだまだ寒い日もあるとのことなので、もう少し寝ていていいよーと伝えたいです。

 

 

 

ギンブナ

淡水魚たちも今の季節、水槽のすみっこで静かにじっとしている時間がとても長いです。もしかして寒さのせいで元気がない?と心配する声を聞くこともありましたが…

実は淡水魚達も冬眠しているんです。

 

正確には「冬越し」と言って、冬の間ご飯も食べずにじっとして春を待つことを言います。

(冬眠は哺乳類や鳥類などの恒温動物に使う言葉。意味合いは大体同じです。)

 

水温は今の時期だと約5℃~8℃で水槽掃除の際、水の中に手を入れるのが億劫なほどの冷たさです。

 

 

あと少し、暖かい春と元気に泳ぐ魚たちの姿を楽しみに待ちたいと思います。

 

 (S)

 


2024年03月09日

クロトキの秘密

みなさんはバードハウスにいる黒い頭の鳥にお気づきですか?

↓この鳥です。

 

 (写真が少々不鮮明で申し訳ありません、頭部の黒いクロトキをきれいに撮れる腕を担当は持ち合わせていないのです…)

 

名前は「クロトキ」。

2023年秋にクロツラヘラサギ4羽と、ショウジョウトキ2羽と共に

多摩動物公園からやってきました。

 

特徴的なのがやはり頭部の黒い皮膚です。

見た目も地味ですし、美しい声で鳴くわけではありません

(低い声でグワァと鳴きます)。

なぜわざわざ多摩動物公園から、絶滅危惧種のクロツラヘラサギと共に

やってきたのかと言うと、ずばり!

「クロツラヘラサギがクロトキがいると安心する」そうなのです!

 

自然界では少し生息域が重なることもあるようですが、

そこまで親しい関係はない2種。

しかし、多摩動物公園の担当の方曰く、「クロトキがいることで、クロツラヘラサギが精神的に落ち着くように見受けられる」とのことです。

この地味な見た目の鳥が、精神安定剤のような存在になるのなら、

ぜひ当園でも飼育したい!と思ったわけです。

 

では当園でもそのような癒しの光景が見られるのかと言うと…

なんだかビビりのクロトキがすぐパニックになり、それがクロツラ達にも伝染しているような…?

本当に精神安定剤なの?

というのが今のところの本音です(笑)。

 

決して担当者が見えるところでは餌を食べたり、池に降りることもしないクロトキの用心深さがこれから先、クロツラ達にどう影響するか、今後に期待したいところです。

みなさんもぜひクロトキの行動を観察してみてください。

 

 

(I)

 

 


2024年03月04日

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