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2023年12月の自然動物園ぶろぐ
2023年もありがとうございました
早いもので2023年も残りわずかとなりました!
今年も多くの方々に足を運んでいただき、本当にありがとうございました。
皆さんにとって2023年はどんな1年だったでしょうか?
今年を振り返ると、自然動物園の最も大きなニュースは
『ふれあいコーナーの復活』
ではないでしょうか!
平日のみの営業ではありますが、無料で動物とのふれあいをすることができる当園の目玉ということで再開後すぐに多くの方にお越しいただき本当に嬉しく思います。
そして動物たちに目を向けると、今年も新たな出会いやお別れ・旅立ちがありました。
誕生
ワタボウシタマリン『コラ』『コメル』のふたご(2月)
搬入
クロツラヘラサギ(10月)
クロトキ(10月)
ショウジョウトキ(10月)
死亡
コロンビアクロクモザル『チョウメン』推定40歳以上(3月)
(※展示場は『ジェフロイクモザル』表記)
レッサーパンダ『ブナ』23歳(当時国内最高齢)(10月)
搬出
オウギバト(当園ペアの8番目の仔) 福岡 到津の森公園へ(6月)
ワタボウシタマリン『ムーチョ』ベルとともに静岡 日本平動物園へ(7月)
『ベル』ムーチョとともに静岡 日本平動物園へ(7月)
ワシミミズク 東京 多摩動物公園へ(9月)
オオアリクイ『アモ』 神奈川 よこはま動物園ズーラシアへ(9月)
オウギバト『みな』 静岡 掛川花鳥園へ(11月)
ワタボウシタマリン『ロン』 千葉 千葉市動物公園へ(11月)
各動物たちの思い出ぶろぐは こちら のメモリアルページからぜひご覧ください。
残念ながらいなくなってしまった動物もいますが、新しく仲間入りした動物もとってもユニークで見ごたえのある動物ばかりです。
来年も引き続き動物たちの健康と幸せのために、職員一同頑張ってまいりますのでぜひ動物園に遊びに来てくださいね!
ちなみに新年は2日(火)から開園、ふれあいコーナーは4日(木)から営業となります。
それでは皆さんよいお年を!!!
(今年はアモちゃんの1年だったR)
2023年12月30日
ワタボウシタマリンの最新トピックス②
みなさん、こんにちは!
休園前にワタボウシタマリンの獣舎を見て「あれ、こんなに少なかったっけ…?」と思った方がいたかもしれません。
ご名答!
この夏から秋にかけて、当園で生まれた仔どもたちが他の動物園に相次いで引っ越しをしました。
7月22日に「ベル」と「ムーチョ」が静岡市日本平動物園へ、11月22日に「ロン」が千葉市動物公園へ移動しました。
左から、「ベル」「ムーチョ」「ロン」です。
家族のもとを離れさみしいような気がしますが、野生下でのタマリンたちも家族単位の群れである程度過ごしあとは新たな家族を作るために群れを出て行きます。
当園の仔どもたちも、下のきょうだいの世話を手伝うなどして経験を積み新たな環境に行く準備ができたため今回移動となりました。
今後、移動先での繁殖につながることを期待しています。
こちらで、3頭の思い出の写真を少し紹介します!
2021年に誕生した「ベル」「ロン」が母獣の「コニ」の背中にいるところ。
2019年、2020年と出産を経験し子育てに慣れてきたからか、「コニ」も父獣の「サント」もとても落ち着いて世話をしていました。
2022年生まれの「ムーチョ」が成長し、大人の背中から降りて単独行動もするようになったころ。
ワタボウシタマリンのトレードマークである頭の白い毛「綿帽子」も少しずつ伸びてきています。
左は2023年生まれのふたごのきょうだいを1頭ずつ背中に乗せて世話をする「ロン」と「ムーチョ」。右はそのふたごが大きくなった姿を見つめる「ロン」。
それぞれが下のきょうだいの世話を経験することができました。
これは次世代へつなげていくためにとても大切なことです。
3頭とも、移動した先で元気に新しい家族とにぎやかに暮らしてほしいと願ってやみません。
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ワタボウシタマリンは野生下ではコロンビア北西部のみに生息しており、約7400頭ほどしかいないと推測されていて、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物のリスト)では1番絶滅に近いCR(Critically Endangered:近絶滅種)に指定されています。
人間の活動の影響を受け、生息地の森と生息数の減少が続いています。
コロンビアでは政府や生物学者・教育に関わる人やNGOなどさまざまな人々が関わり、ワタボウシタマリンを保全する現地でのプログラムも実施しています。
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このように絶滅の危惧される生きものがいること、その保護・保全のために遠く離れたところにいる私たちができることは何かということを考えるきっかけにしていただくため、引き続き彼らの命を繋いでいく必要があると感じています。
今後も自然動物園では次の繁殖を目指して彼らをサポートしていきます。
現在は臨時休園中の自然動物園ですが、再開園した際はぜひワタボウシタマリン舎をのぞいでみてください(^^)
(H)
2023年12月21日
金魚とクリスマス
今年もあとわずかになりました。気づけば12月です。
水生コーナーの水槽は直接手を入れてガラス面の掃除をしているのですが、淡水魚水槽の水温はすでに約10度・・・厳しい寒さを実感する今日この頃です。
さてそんな水生コーナーですが金魚たちの水槽は早くもクリスマスムードです。
こちらはワキン水槽。雪だるまとサンタには目もくれずごはんに夢中。
ランチュウの水槽にはサンタとクリスマスツリー。
この写真は置物を入れてすぐの様子です。ちょっと気になっているかな・・・?
最後は雪だるまをたおしてスイスイと泳ぐタンチョウ。
残念ながら休園中のため皆様に直接見ていただくことはできないのですが、公式Instagramのストーリーなどにも投稿していきますのでぜひお楽しみに。
(S)
2023年12月15日
冬のジェフロイクモザルたち
みなさんこんにちは!ジェフロイクモザル担当のNです。
寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
今回はジェフロイクモザルの最近の様子を2つお届けします(^^)/
その① みんなで日向ぼっこ
・・・決して、だらけているわけではありません。
貴重な暖かい日差しを求め、より効率的に光を取り入れることのできる姿勢でいるのです(本当のところはクモザルに聞かないと分かりませんが)・・・・。
ジェフロイクモザルたちが過ごしている展示場は構造上、
春から夏の間はよく日差しが入りますが(むしろ日陰が欲しいくらい)、
秋から冬の間は午前中だけ日が当たり、午後はほとんど日陰です。
更には日差しがない日(曇りや雨の日)もあり、日差しのある時間が限られています。
そうともなれば、日差しが出ている朝はみんな一目散に展示場へ。
<動画はこちら>
全身で喜びを感じているように見えて、こっちまで嬉しくなりますね~。
その② 柚子をいただきました!
先日お客さまから動物たちに…と柚子をいただき、
早速ジェフロイクモザルたちにあげたときの様子を。
すべて1人で行っているので、写真は少ないですが
躍動感と愛嬌のある写真が撮れましたよ~(^o^)
柚子は8等分にカットして、大きな種は取り除きました。
(いざ、ジェフロイたちの元へ…)
クモザルたちは賢く、担当者が普段と違った動きをすると
何かあるだろうと察し、全頭部屋の中に入ってきます。
-----↓ここからは写真・動画でご紹介↓-----
●待ちきれず手を伸ばすチヨコ(左)、ジュリ(真ん中)、ギンタ(右)
●柚子を頬張るジュンココ(1枚目)、ジュリ(2枚目)
●まるで柚子の皮ドロボウ・・・なチヨミ(躍動感強め)
●果肉の部分だけ食べ、皮を捨てるギンタ
皮だけ残す器用さ、 皮まで好んで食べるかどうかもそれぞれで、とても興味深いなぁと思った担当者でした(';')
(あっという間すぎて写真に収められなかったのが残念…)
まだまだ寒い日が続きますが、ジェフロイクモザルに会いに来てくださいね~!
(自然動物園は鳥インフルエンザ対策のため、12月26日まで休園していますm(_ _)m)
(N)
2023年12月08日
設置してみました
ニホンリスの展示場に木の小さなかごをぶら下げてみました。
担当者としては、縄の部分にぶら下がったり、かごに入ってくれたらいいなぁと思って
いたのですが・・・
噛んで
噛んで
嚙んで
噛みまくって
終了しました。
こうなることは分かってはいたのですが、正直なところもう少し丁寧に扱ってくれたらなーと思ってしまいますね。
まあ、ストレス発散(?)になってくれたのならそれはそれで良いのですが。
これからもリスの色々な行動が見られるようなものを設置していけたらと思います。
(B)
2023年12月06日
今年も『あの日』がやってきた
毎年11月29日は『世界アリクイデー』です!
『世界アリクイデー』とは、とてもユニークな動物『アリクイ』について理解を深め、絶滅危惧種である彼らが暮らす環境を守るためにみんなで考えていこう!という日です。
(とはいっても、オオアリクイってどれくらい絶滅しそうなの?という方はぜひこちら のぶろぐをご覧ください!)
現在(2023年11月末)、日本国内には6園16頭のオオアリクイがいます。
飼育園も頭数も非常に少ない動物ではありますが、近年は皆さんご存じのように赤ちゃんの誕生など、明るい話題が増えてきています。
そんな中、当園のオスの『アニモ』とメスの『アイチ』もおかげさまで毎日元気に過ごしています!
ちなみに…
こちらの写真、アニモとアイチの写真が2枚ずつありますが、皆さんならどの写真がどの個体か、もちろんお分かりになりますよね…?笑
これから先も、皆さんに元気でいきいきとした姿を見ていただけるよう、私たちもできることを頑張っていきたいと思います。
そしてこの『アリクイデー』をきっかけに、飼育されているアリクイたちと野生のアリクイたち、そしてさらに世界中の動物たちのことについて考えていただけたら嬉しいです!
写真の答え
アニモ | アイチ |
アイチ | アニモ |
正解出来ましたか?
アニモは模様の白線が太くてアイチは細いのが特徴の1つなのでぜひ覚えておきましょう!
(体が白くて細いR)
2023年12月01日