公益財団法人 えどがわ環境財団

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自然動物園SHIZEN ZOO

2023年11月の自然動物園ぶろぐ

寒い冬に向けて…

今年も残りわずかになりました。

11月になっても20℃を越える暖かい日が続いていたと思っていたら

急に10℃近く気温が下がる日もあり体調管理が難しい季節です…。

私たちは洋服を着たり脱いだりして調整することができますが

動物たちはできませんので、それぞれの動物が快適に過ごせるよう工夫しています。

 

リスザルは暑さも寒さもあまり得意ではありませんので

夏場は屋根に遮熱シートを張ったりして展示場内に暑さが

こもらないように調整していました。

 

冬場の展示場はというと、

午後になると日差しが全く当たらなくなりとっても寒くなります。

 

天気がよい日の午後の展示場

 

 

そのため、暖房の効いた暖かい部屋へ自由に行き来できるようにしています。

また寒さ対策として脂肪分の多いクルミをいつもの餌にプラスして与えています。

      

全頭が食べることができるよう少し砕いて、野菜や果物と一緒に混ぜています。

 

 

これからさらに寒くなっていくと、特に午後は暖房のきいた部屋の中に入ってしまい

展示場でリスザルの姿があまりみられないことがあるかもしれません。

ずっと部屋にいることはありませんので、いなかったときは少し時間をおいてからまた展示場を覗いてみてください。

 

午前中は日向ぼっこしている姿がみられるかも…

 

 

(O)

 


2023年11月29日

どうぶつメモリアルページを開設しました

この度、この自然動物園のホームページに、「どうぶつメモリアルページ」を

新たに開設いたしました。

 

 

 

「どうぶつメモリアルページ」は、自然動物園で残念ながら死亡してしまった動物

たちや、繁殖の目的等で他の施設へ移動していった動物たちの思い出をご覧いただける

ページとなっています。

 

 

 

リンクはコチラ→どうぶつメモリアルページ

自然動物園ホームページの「動物紹介」のページから入ることもできます。

 

 

 

さすがに自然動物園40年の歴史の中で暮らしてきたすべての動物を掲載することは

できないのですが、コロナ禍の臨時休園中に死亡・移動した動物たちはお客様に

情報を直接お伝えすることが難しかったことを踏まえ、2021年以降に死亡・移動した

個体を対象に掲載することとしました。

 

 

 

また、対象の個体にフォーカスした「自然動物園ぶろぐ」の記事がある場合は、

そのリンクもあわせて掲載しています。

 

 

 

今後も死亡や移動があった場合は追記していきますので、彼らの自然動物園での

思い出を振り返るのに役立てていただければと思います。

 

 

(M)


2023年11月21日

バードハウスの新しい仲間たち

先日インスタでもお伝えしましたが、

バードハウスに新しい仲間が入りました。

多摩動物公園から7羽やってきました。

 

 

 こちらはクロツラヘラサギです。

見ての通り先端が丸くなっているスプーンのような形の

くちばしが特徴です。

 

くちばしを近くで見ると不思議な感じがしますよね。

 

クロツラヘラサギは絶滅危惧種に指定されており、

自然界では約6000羽ほどしかいないと言われています。

葛西沖でもまれに冬鳥として飛来することがあるんですよ。

 

オス2羽、メス2羽の計4羽がいます。

それぞれ性格や見た目に違いがあるので、ぜひじっくり観察してみてください。

 

 

次はクロトキです。

なんといっても頭に毛が生えていないのが目立ちますよね。

 近くで見ると耳の穴までしっかり見ることが出来ました。

 

クロトキはバードハウスでもよく鳴いています。

低い声で「グワア」と聞こえたらそれはクロトキの声です。

なかなか個性的な見た目をしていますので、ぜひ見つけてみてください。

 

 

最後はショウジョウトキです。 

 もともとこの展示場には1羽、オスのショウジョウトキがいたのですが、

その個体とペアリングさせるためにメスを2羽迎えました。

体はとっても鮮やかな朱色をしています。

まだ若いので首より上はグレーをしています。

 とても臆病な2羽なので木の上にいることが多いですが、

食欲旺盛なので夕方近くには池に下りて、餌を食べている様子を

見ることが出来るかもしれません。

 

 

このように一気ににぎやかになったバードハウスです。

 

ちなみに前に展示されていたショウジョウトキのオスと

コウノトリはどうなったかと言いますと、仮住まいで元気に暮らしています。

いきなり新しい鳥たちとご対面すると双方びっくりしてしまうので、

クロツラヘラサギたちが展示場に慣れたところでこの2羽もバードハウスに

戻し、仲良く暮らしてもらえるといいなと考えています。

 

みなさま、ぜひ動物園に遊びに来ていただき、

鳥たちの姿を観察してみてください。

 

 

(I)

 

 


2023年11月13日

そして母になる

 

先日、11月2日はオオアリクイ『アイチ』の誕生日でした!

 

 

 

 

\誕生日おめでとう!/

 

 

 

アイチはこれで11歳になりました。

 

 

ヒトでいうとだいたい40歳から45歳くらいの年齢です。

 

 

 

 

アイチにとって10歳の1年間は初めての出産(11月18日に『アモ』が誕生)、初めての子育て、とアイチの人生にとって非常に大きな1年であったと思います。

 

 

本当によく頑張ってくれました。

 

 

 

 

これからの1年も、そしてその後も、アイチが楽しく快適に過ごせるよう工夫を重ねていきたいと思いますので、皆さん引き続きよろしくお願いします!!

 

 

 

 

(アイチと誕生日が4日違いのR)

 

 

 

 


2023年11月08日

レッサーパンダ「ブナ」の死亡について

先日、HPでお知らせしましたが、10月27日レッサーパンダの「ブナ」が23才で死亡しました。

日本での飼育下では最高齢の23歳。人間で換算すると100歳を超える大往生でした。

今回は治療時の様子や死因について、皆さまにお伝えします。

 

10月19日(木)の朝、いつも通り餌を持って獣舎に行くと、普段なら声をかけると自ら起き上がることが多いですが、その日は起き上がることができず横になったまま。

よく見ると左前脚が不自然に伸びているように見えたため、獣医と再度確認をしてみたところ、左半身が麻痺しているとのこと。

特に、左前脚は全く動かず、左後ろ脚はかろうじて動かすことができる状態でした。

しばらくして痙攣を起こしましたが投薬をすると落ち着き、左半身が麻痺をしている以外はいつも通りの様子です。念のためこの日から展示を休止して安静にし、今後の

対応を検討しました。

ほかの動物園の方々からのアドバイスを参考にしながら、餌の与え方や“床ずれ”が起きないように、どのようなマットを床に敷くか等、考えなければならないことが多くありました。

 

もともと当園では竹ペースト(竹の葉をミキサーにかけ粉末状にしてフルーツを混ぜたもの)を餌として与えていましたが、口当たりがよく飲み込みやすくするように、竹の粉に

混ぜるリンゴはすりおろしたものに変更しました。

 

 

動画では、相変わらずの食欲旺盛な姿が伝わるかと思います。(少し、ほっとしました。)

 

 

 

次は、“床ずれ”にならないためにどうするかですが、当初は竹の葉を敷き詰めたり、

毛布を敷いたりしていましたが、それではどうしても“床ずれ”になってしまいます。

 

クッション性と耐圧分散性に優れた低反発素材の導入を検討しました。

このように繊維がループ状に折り重なった見た目をしています。

 

問い合わせてみたところ、無償で提供していただくことができ、これで“床ずれの”

心配がなくなりました。

ブナが寝ている様子。低反発素材に毛布を被せて使用していました。

 

こうしていろいろと可能な限りの対応をしてきましたが、10月25日(水)から食欲が落ちてきて、回復を願い投薬等を続けましたが、残念ながら10月27日(金)の朝7時半ごろ

様子を見に行くとすでに死亡していました。

暑い夏場を過ぎ、レッサーパンダにとって過ごしやすい季節となり、元気な「ブナ」の

姿を皆さまにお見せできると思っていた矢先だっただけに残念でなりません。

また担当者として、そばにいて看取ってあげることができなかったことも心残りです。 

 

死因は、脳出血が原因で左半身の麻痺が起こったようです。

さらに寝たきりになったことにより、循環が悪くなり急性の腎不全を発症した疑いも見受けられました。

誤嚥しないように注意してペースト状の餌を与えていましたが、気づかぬうちに少しづつ、気道に入っていたようで誤嚥性肺炎も発症していたようです。

こういった事例の対応の難しさを突きつけられた気がしました。

 

「ブナ」の死を無駄にせぬよう、「ブナ」から学んだ多くのことを今後の飼育管理に

活かしていきたいと思います。これからも少しでもより飼育環境を整えられるよう、スタッフ一同努めてまいります。

 

「ブナ…!」本当にたくさんのことを教えてくれてありがとう…!!

どうか安らかに、ゆっくり休んでね。

 

多くの皆様からお言葉やお花をいただきました。

ありがとうございます!!

献花台は11月12日までの設置とさせていただきます。予めご了承ください。

 

 

長い間温かく見守っていただき感謝いたします。

 

 

 

 

 

 

 

 


2023年11月08日

2年に一度の・・・

プレーリードッグは2年に一度、展示場の土をきれいにするために新しい土と入替をしています。今年は入替の年でした。

 

 入替中の様子はこちら・・・

   

 

広さと深さもあるため重機を使い、だいたい一週間ぐらいかかります。

この間、展示場にいたプレーリーはというと、工事の前に全頭捕獲しました。いつもは、トラップを仕掛けて捕獲しますが今回は6頭中、1頭だけ慣れていないため、その個体をエサの時間になるべく触るようにして少しずつ馴らしていきました。

いざ、6頭捕獲の時、ドキドキしながらも馴れていない1頭を最初に捕獲!なんとか捕獲出来ました。残りの5頭はすぐに捕獲出来ました。

 

舎内に入ると、ビクビク、落ち着かない様子でした。しばらくすると、舎内の環境にも慣れエサもたくさん食べ、皆んな元気に過ごしていました。

 

 

 

土の入れ替えも終了し、31日(木)に5頭を展示場に戻しました。

その時の様子はこちら・・・

 

  

 

展示場に出してすぐに自分のお気に入りの場所を決めて土を掘りだしました!

1週間くらいは土堀りに夢中になっているため、姿が見れないことがあるかもしれませんが、温かく見守って頂けるとありがたいです。土堀りがひと段落すると巣穴から出てきますので、是非遊びに来て下さいね!

 

 

 (U)                      


2023年11月05日

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