公益財団法人 えどがわ環境財団

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自然動物園SHIZEN ZOO

2022年09月の自然動物園ぶろぐ

どうぶつクイズラリー 答え合わせ

お待たせいたしました!

「どうぶつクイズラリー」答えの発表です!

 

 

当園ではシルバーウィークの特別イベントとして、9月17日~25日まで「動物クイズラリー」を開催していました。

 

 

タイミング悪く悪天候が続いておりましたが、たくさんの方にご参加いただけました。本当にありがとうございます(^○^)

 

 

さて今回のクイズラリーは、その場で答えがわからないようになっていました。

よ~く観察すればわかる問題になっていましたが、皆さん自信の方はどうですか?(`・ω・´)

 

 

それではいよいよ答えの発表です!

赤い文字で書いてある選択肢が正解になります!

では参りましょう!

 

 

【第1問】

 ブラウンケナガクモザルの長い尾は、どんなことに使うでしょう?

A:体を支える

B:木に巻きつけてぶら下がる

C:体のバランスをとる

 

なんと答えは全部!

クモザルの尾はとても力が強く、木などに巻きつけて体を支えながら遠くにあるものを取ったり、尾の力だけでぶら下がることもできます。

 

 

さらに尾の先の内側にはあまり毛がなく、尾紋という指紋のようなしわがあります。この尾紋によって、よりしっかりと木などを掴むことができるんです!

 

 

また足場の不安定な場所を通る時など、左右に尾を振り、バランスをとったりもします。

色々な事に使えるとても便利な尻尾ですね!

 

 

【第2問】

オタリアはどのように泳ぐでしょう?

A:前あし(ヒレ)を使って進む

B:後あし(ヒレ)を使って進む

C:からだ全体をくねらせて進む

 

オタリアをはじめとしたアシカの仲間は、水かきのついた前あしを羽ばたくように動かして泳いでいきます。

 

 

ちなみに後あしとからだ全体を使って泳ぐのはアザラシです!

アシカの仲間とアザラシの仲間はいくつか違いがありますが、実は泳ぎ方にも違いがあるんですよ!

 

 

【第3問】

アオダイショウの瞼(まぶた)はどうなっているでしょう?

A:鱗がかぶさっていて瞼(まぶた)はない

B:時々瞬きをしている

C:そもそも目は存在しない

 

ヘビの目はアイキャップと呼ばれる透明な皮に覆われています。

 

 

 

この皮が目を保護しているので、人間の様に瞬きをしなくても平気なんです!

その証拠に脱皮した時、目の皮も一緒に脱げるんですよ!

 

 ※ヘビの脱皮した後の皮。矢印の部分が目のあった部分です。

 

 

【第4問】

オウギバトの目の色は何色でしょう?

A:黄色

B:青色

C:赤色

 

オウギバトの目の赤い部分は虹彩(こうさい)といい、日本人でいうと瞳の周りの茶色や灰色などの部分になります。

 

 

この虹彩(こうさい)の色は動物によって様々で、例えば自然動物園にもいるシロフクロウは黄色だったりします。

 

 

他にもオスとメスで目の色が異なる動物なんかもいるんですよ!

 

 

【第5問】 

リスザルのなが〜い尻尾はどんなことに使うでしょう?

A:木などに巻きつけてぶら下がる

B:闘争を始めた時、威嚇に使う

C:足場の悪い道を通る時など、バランスをとるのに使う

 

リスザルの尾は40cmほどあり、この長い尾を上下左右に振ってバランスをとり、足場の悪い場所などを歩いたりします。第1問のブラウンケナガクモザルも同じ事ができましたね。

 

 

しかし、リスザルはクモザルのように尾を木などに巻きつけてぶら下がる事はできません!尾紋もありません!

 

 

【第6問】

オオアリクイは歩く時、前足はどんな風になっているでしょう?

A:前足の裏を地面につける

B:前足の甲を地面につける

C:爪を立てている

 

 オオアリクイは鋭く硬い爪を持っていて、これを使ってアリ塚や朽ちた木などを壊して食べ物を探します。そのためオオアリクイにとって爪はとても大切なもの!その爪を傷つけないために、前足の甲を地面につけて歩いています。

 

 

この歩き方をナックルウォークといいます!そして気になるのが、「歩いてる時爪は前足の裏に刺さらないの?」ということですね。

実は前足の内側にはくぼみがあり、そこに爪が収まるため、前足の裏は傷つかないんですよ!

 

 

 

【第7問】

コイとフナ(ギンブナなど)の違いは何でしょう?

A:ヒレの数

B:ヒゲの数

C:実は違いは解明されていない

 

見た目がとても似ていて見分けがつきにくいとされているコイとフナ!その2種類の1番わかりやすい見分け方はヒゲのあるなしです!

コイには2対のヒゲがついていて、一方フナにはヒゲがありません!

 

※こっちがコイ。よ~く見るとヒゲがありますね!

 

 ※こっちがフナ(ギンブナ)ヒゲはないですね

 

 

ちなみにコイのヒゲは感覚器官になっていて、レーダーのような役割をしています。このヒゲで砂や泥の中を探り、動きに反応して獲物を見つけ出していきます!

 

 

【第8問】

シロビタイムジオウムの足の指の数は何本でしょう?

A:2本

B:3本

C:4本

 

鳥の仲間は基本的に足の指の数は4本の事が多いです(例外もあります)

しかし、同じ指の数でも並び方が少し違ったりします。例えば、先程登場したオウギバトやニワトリの指の並びは前方に3本後方に1本となっています。

 

※こちらはニワトリの足です

 

一方、シロビタイムジオウムなどのオウムの仲間は前方、後方それぞれ2本ずつの並びになっています。

 

 

この並びは物をしっかり掴む事に優れており、食べ物などを上手に掴んで食べる事ができます!

 また、食べる時だけでなく、道具を使うこと、例えば小枝で頭のかゆい所を掻いたり、おもちゃにしたりと、とても器用に使うことができます。

是非小枝を使っている姿も観察してみてくださいね!

 

 

 

さて、どうぶつクイズラリーいかがでしたか?

全問正解できましたか?

 

今回のクイズラリーは動物愛護週間(9月20日〜26日)にちなみ、来園された皆様により動物に関心を持って頂こうと、じっくり動物を観察して答えを出してもらうために、その場に答えはご用意しませんでした。

今回のクイズラリーを通してより動物や動物愛護週間に興味を持ってもらえたら嬉しいです!

 

今回出したクイズ以外にもまだまだ動物たちの特徴は沢山あります!

全問正解できた人も、そうでない人も是非また動物たちをじっくり観察して、それぞれの特徴を見つけてみてくださいね!

 

G


2022年09月26日

ワタボウシタマリンのあのこ

ワタボウシタマリンの現在の末っ子は2022年3月13日に生まれました。
母獣は「コニ」、父獣は「サント」そしてその子どもたちである姉の「アン」「ベル」や兄の「ロン」の協力した子育てによりすくすくと成長しました。

 ワタボウシタマリン      ワタボウシタマリン

生まれた翌日、コニの背中で寝ている         現在の様子


以前の「ベル」と「ロン」の記事でもお知らせしたのですが、生後半年を迎える頃に行う重要なことがあります。

①雌雄鑑別
②マイクロチップ挿入
③愛称の決定

まず、①雌雄鑑別と②マイクロチップの挿入です。

体がしっかりし、単独行動できるようになった頃に一度捕獲し、身体検査をするのと同時に雌雄の確認を行います。
ワタボウシタマリンの場合は陰部の形状の違いから雌雄を見分けます。
また、この時に背中の皮下にマイクロチップを挿入します。

マイクロチップ ワタボウシタマリン

↑マイクロチップが入っている注射器、動物を安全に保定した状態で背中に挿入します


マイクロチップは担当者が代わったり、繁殖計画にのっとり移動した他園などでも個体が確実にわかるようにするために欠かせないものです。
マイクロチップには15桁の番号がそれぞれ入っていて、世界でただ一つの番号がその個体に付きます。
その番号は血統登録簿に記載され、その血統登録簿をもとに特別なソフトを使って計算し繁殖計画がつくられています。
それは、できるだけ遺伝的な偏りがなく、多様性を保てるようなペアリングをするためです。
 
ワタボウシタマリンはIUCN(国際自然保護連合)のレッドリスト(絶滅に瀕している野生動物のリスト)で最も絶滅に近いCR(近絶滅種)に指定されています。

 

ワタボウシタマリン

※IUCN REDLISTより引用(Saguinus oedipus


現在も人間の活動の影響により生息数を減らし続けています。
保全に寄与するため、世界中の動物園は計画的な繁殖と血統管理、普及活動、研究を重ねています。

 

さて、③の愛称の決定ですが…

 

ムーチョ   に決まりました!(性別:メス)

 

担当飼育係が独断で名付けたものです(笑)

ワタボウシタマリンの愛称は個体の印象などから、スペイン語にちなんでつけています。

2022年生まれの仔は家族からのたくさんの愛情によって、体ががっしりと大きく育っています!

そこで、たくさんという意味のスペイン語「Mucho」から名付けました(^^)

 

次回自然動物園にお越しになった際には、「ムーチョ」をよーく観察してみてください!

おとなと見間違うほど大きくなった体にも要注目☆

背中の茶色の毛がやや白っぽいのが目印です(^^)

とても活発で動きが速いのでご注意を!!

 

(H)

 


2022年09月25日

夏の終わりに…

ここ何日かで、涼しくなってきましたね!暑がりな自分にとっては、ありがたい限りなのですが(笑)

皆様は急な気温変化で体調を崩さないようにお気をつけください!

 

この快適な気温で気持ちよくなったのか、ハヤブサが水浴びをしていました。

ついでにシャワーもかけてみると、気持ちよさそうに浴びてくれました。

ハヤブサと聞くとかっこいいイメージが強いかもしれませんが、このような可愛らしい動きも見せてくれます。

少し意外な一面ですよね!

本当は暑い時期にこの動画をお届けしたかったのですが、なかなか撮れず…

涼しくなってからの投稿になってしまいました…(笑)

この個体は2000年の3月に保護されているので、少なく見積もっても21歳以上になります。飼育下での平均的な寿命が20~30年と言われているので、実は高齢のハヤブサなのです。

快適に余生を過ごしてもらえるように、今後も細やかなケアを心がけていきたいと思います!

 

J


2022年09月22日

展示休止のお知らせ

ジェフロイクモザルの展示は

展示場一部修繕のため、

しばらくの間、休止させていただきます。

 

 

          


2022年09月16日

ただいま治療中。

みなさんこんにちは

 

昼間は暑いのに、朝晩は涼しく(寒く?)なってきましたね

 

こんな気候だと体調を崩しやすいのでご注意ください

 

さて、金魚のコーナーで1つ、暗くて見づらい水槽があります

 

 

 

この水槽、病気が発生していて治療のために薬を入れています

 

 

よく見ると、左右で眼の大きさが違うのですが分かりますか?

 

おそらく細菌感染による「ポップアイ」という症状だと思われます

 

実は少し前から、見づらくならないように色のない薬を入れて治療をしていたのですが

 

回復傾向が見られなかったので、色のある強い薬に変えました

 

この薬は水草にも影響が出るので水草を抜き

 

 

 

ゆっくりと新しい水に換え

 

 

 

薬と塩を、ゆっくりと入れて

 

 

 

黄色い薬浴水槽の出来上がりです

 

 

 

薬の成分が光で分解されてしまうため、照明を消します

 

 

 

しばらくの間、観覧しづらい状況ですが

 

回復をそっと見守ってあげて下さいね

 

 

 

すごーくどうでもいい話

以前、レストランで食事をしたんですが

そのレストランの名前が今回使用した薬と同じ名前でした

何とも言えない気分になりました

ごはんはとってもおいしかったです

 

 

(D)


2022年09月16日

シルバーウィークイベントのお知らせ

もうすぐシルバーウィークの連休に入りますね!

 

 

自然動物園では今年もシルバーウィークの催し物を行いますよー!(^○^)

 

 

昨年は「食欲の秋」にちなんで、動物たちの食事の仕方の動画をInstagramにて公開いたしました!

まだご覧になってない方は是非Instagramから動画を探してみてくださいね!(全3部作)

 

 

さて、今年はシルバーウィーク期間中にある「動物愛護週間」にちなんで園内でイベントを開催します!

 

 

「動物愛護週間」とは動物の愛護と適正な飼養についての理解と関心を深めてもらおうと動物愛護法で定めた期間で、9月20日〜26日がその期間となります。

 

 

今回は来園された皆様に、より動物に関心を持って頂こうと、2つのイベントを開催します!

 

 

1つ目は

 

 

 

園内を回りながらクイズに挑戦!

しかし今回のクイズラリーは、なんとすぐには答えがわからないようになっています!

答えは後日発表となり、それまで自分の答えが合っているのかどうかドキドキワクワクで待っていてください!

 

 

動物をよ〜く観察して頑張って答えを導き出してくださいね!

 

 

 

 

2つ目は

 

 

 

自然動物園の動物たちや飼育の方法について不思議に思っていることや疑問に思っていること

この機会に飼育係にたくさん質問しちゃいましょう!

園内にある質問用紙に聞いてみたいことを書いて投函!

1人何枚でも書いていいので是非たくさん質問してくださいね!

 

 

 

 

開催日は

 

9月17日(土)〜9月25日(日)

 

 

なお、クイズの答えの発表は9月26日(月)よりホームページ及び園内にて公開していきます!

 そして飼育係への質問コーナーの解答は10月22日(土)より園内にて公開いたします!

 

 

皆様のご参加、心よりお待ちしております!


2022年09月12日

続 あなたはどこに住みたい?

 

先日8月23日は二十四節気の『処暑(しょしょ)』でした。

 

 

処暑とは、厳しい暑さの峠を越した頃のこと。

 

 

朝夕には暑さが和らぎ、虫の声が聞こえ始めます。

 

 

 

 

そして9月8日には『白露(はくろ)』になります。

 

 

草花に朝露がつき始め、白い粒の様に光って見える頃のことです。

 

 

 

 

 

 「あれ?なんかすごく季節のこと言ってくる…」

 

 

「季節を教えてくれる系ユー○ューバーのぶろぐをクリックしちゃったかな…」

 

 

  

 

いえいえ、ご安心ください。

 

 

ちゃんと自然動物園のぶろぐでございます。

 

 

 

 

それはさておき、以前公開したこちらのぶろぐをご覧いただくと…

  

 

覚えている方はいらっしゃらないと思いますが、実は今年の初めに同じような始まり方のぶろぐを書いていました。

 

 

その時の話題は『寒いところに住んでいる動物ランキング!』

 

 

ということで…

 

 

今回は『暖かいところに住んでいる動物ランキング!』をまとめていきたいと思います!

 

 

 

(暑さが落ち着いてくるころなのに!笑) 

 

 

 

 

しかし。

 

 

 

 

寒いところのぶろぐ以上にランキング化するのが難しい!

 

 

なので今回は赤道が生息域に含まれているグループ、赤道に近い地域が生息域のグループに分けてご紹介していこうと思います!

 

 

 

 

・赤道が生息域

 

 

オオアリクイ

 

 

中央・南アメリカ 


 

コモンリスザル

 

 

中央・南アメリカ 


ショウジョウトキ

 

 

南アメリカ


オウギバト

 

 

インドネシア・パプアニューギニア

 

 

 

 

 

・赤道の近くが生息域

 

 

シロビタイムジオウム

 

 

インドネシア・タニンバル諸島


オタリア 

 

 

南アメリカ沿岸


フンボルトペンギン

 

 

 

ペルー沿岸


ワタボウシタマリン 

 

 

 

コロンビア北西部


ブラウンケナガクモザル

 

 

 

コロンビア・ベネズエラ


ジェフロイクモザル  

 

  

 

中央アメリカ

 

 

 

 

以上、合わせて10種の動物が『暖かいところに住んでいる動物ランキング』にランクイン!!

 

 

いや~めでたい!非常にめでたいですね!!笑

 

 

もちろんフンボルトペンギンのように生息域が広~い種もいるのですが、今回は赤道直下、もしくは赤道から近いところに生息していればその時点でランクイン!とさせていただきました。

 

 

皆さんは新たな発見はありましたでしょうか? 

 

 

 

 

朝晩が急に涼しくなってくる季節。

 

 

皆さんも気温差で体調など崩されないようお過ごしくださいね。

 

 

 

 

(二十四節気にちょっと詳しくなったR)

 

 

 

 


2022年09月03日

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