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2022年07月の自然動物園ぶろぐ
いかがですか~??
7月17日に22歳になったレッサーパンダのブナ。レッサーパンダの動物園での平均寿命は15歳ぐらいなので、かなりの高齢です。なんとオスのレッサーパンダのなかでは国内で一番のお年寄りになります。
そこで、今回は普段のケアの一つ。毛並みを整えてあげる、グルーミングについてのお話しです!
ブナはもちろん自分でも毛づくろいをしてお手入れをします。しかし高齢になってきて、毛の生え換わりが上手くいかなくなってきているのです。
そこでこんな道具を使ってグルーミングをしてあげます。
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櫛(くし)と毛を切る用のハサミを使っています。普段は櫛(くし)のみを使うのですが、毛玉になってしまったり、毛が固まっている際にはハサミを使うこともあります。
ちなみに、どのタイミングで行うかというと…餌を食べている時です!
その時は餌に集中しているので、櫛(くし)を使ってもあまり嫌がらずにやらせてくれます。
動画を撮ってみました。
けっこう大人しくしてくれていますね(*^-^*)
ブナ偉いな~!!
BEFORE | AFTER |
違いが分かりますか?画像だと分かりにくくて申し訳ないのですが…
毛並みが揃っていますよね!
ちなみに…
一回でこれだけ取れます( *´艸`)
すごい量ですよね(笑)
今回はグルーミングの様子をお届けしてみました。餌を食べているとあんなに大人しくグルーミングをしても大丈夫なのは意外ですよね(笑)
気温が高い際にはレッサーパンダの展示をお休みしており、皆様にお見せ出来ないのは残念でなりません。涼しくなって、ブナとユウユウが外に出ても平気になりしだい展示を再開する予定です。
その際にはぜひ、ブナとユウユウに会いに来ていただけると嬉しいです!!
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いたします。
J
2022年07月28日
引っ越しました~!!
現在動物園には、大人5頭、仔16頭のホウシャガメを飼育しています。
気温も高くなり、日光が当たる場所にそれぞれ引っ越しを行いました。
地面が土で日光が当たる場所・・・色々と園内やバックヤードを見渡し、見つけた場所がオウギバトの展示場でした!オウギバトの展示場に離すと最初はうろうろ、環境の変化に敏感なので最初はエサを食べずでしたがしばらくすると環境に慣れエサも食べ、だいたい自分が好きな場所に留まって時々動いています。エサの時間には全頭を連れてきています。
他の仔ガメ達は、室内から外の展示場へ、ペンギンの隣の展示場に移動しました。
こちらも最初はなかなか食べず、心配しましたが今ではたくさん食べてくれるようになりました。
リクガメは紫外線を浴びて、体内のカルシウムやビタミンDを合成する際に、冷めた体温を上昇させて消化吸収を助ける働きや、真菌類の感染や皮膚病の予防、体を温めたり
と、日光にあたることがとても大切です。
動物園に来園された際には是非、仔ガメ達にも注目して頂けると嬉しいです(^^)
(U)
2022年07月28日
気が付けばそこに居た、キミ
なんか、物語でも始まりそうなタイトルにしましたが
全米は泣きません
ですがワタクシ、Dの中では
「今注目すべき生き物ランキングNo.1」
「生態を詳しく知りたい生物ランキング1位」
「厄介な生物セレクション最高金賞受賞」
それくらい注目したい生き物が、いつの間にか水槽に居ました
それがコレです
この生き物、数ある水槽の中でも「No.25」と呼ばれ、「タンチョウ」という金魚の水槽にしかいません。(見逃しているだけの可能性もありますが・・・)
体長1㎜程でとても小さく、写真を撮るのも一苦労です
恐らく「プラナリア」という生き物の仲間だと思うのですが
よく知られるプラナリアと比べるとすごく小さい上に、形もちょっと違うんです
小さいので写真と比較するのも難しいです
水草にくっついてきたのかなと思いますが、真相は不明です
ちなみにプラナリアは、再生能力がとんでもないことで有名です
半分に切るとそれぞれが再生して2匹になっちゃいます
なんと、細切れにしてもそれぞれが再生して無数のプラナリアが発生するとか・・・
ワタクシ、昔その生態が気になって家で飼育した経験があります
水槽内で爆発的に増えてしまうと困りますが、個人的に好きな生き物なのでそっとしておこうと思います
きょろきょろしながら滑るようにガラスを移動するのが、なんか可愛らしいんですよね
(D)
2022年07月18日
突然のマニアッククイズ
ワタボウシタマリン舎では現在6頭の家族が暮らしています。
みなさまにより親しんでもらえるよう、家族が増えるたびに愛称をつけています。
展示場のパネルやこの自然動物園ぶろぐ、えどがわ環境財団のInstagramなどで
愛称と写真を掲載していますが、覚えていただいているでしょうか??
(ほとんどの方が、NO!!!!とお答えになるのは承知しております)
突然ですが、ここでクイズです(笑)
以下に示した写真の個体の愛称を答えてみましょう!!
それぞれの特徴も載せていますので、全然わからないよ(汗)という方も
ぜひ最後までお付き合いください(^^)
① ②
③ ④
⑤ ⑥
はい!おつかれさまでした!
①~⑥までおわかりいただけましたか??
こうやって写真で比べてみると1頭1頭顔が違うなーと改めてわかりますね!
正解を示す前に特徴の説明をすると、 、
①ぱっちりとした眼にしっかりとした台形の顔立ち、がっしりした大きめの体
②眼は小さめでつぶらな印象、少しとぼけているような表情とおっとりとした動き
③2022年生まれのあまえんぼう、眼と顔の輪郭が丸っこい
④少しきりっとした目元でとても活発な動き、よく人間を観察している
⑤眼は少し小さめで慎重派、とっても家族想い
⑥目じりが少し上がってきりっとしている目元、少し束感のあるわたぼうしの持ち主
・・・なかなか難しいと思います(汗)
さてさて、そろそろ正解を発表します!
正解は
①アン ②サント ③仔(愛称これから) ④ロン ⑤ベル ⑥コニ
何頭正解できましたか??
じーーっくり観察すると自分なりの見分け方も見つかると思います!
実物だと写真とは少し印象が異なるかもしれません。
展示場でじっくりご覧ください!
また、個体ごとの行動の違いも注目してみてくださいね(^^)
さらに詳しい個体情報はコチラの記事をご覧ください。
(H)
2022年07月17日
国産羊毛コンクールに初挑戦!!
みなさん、毎日暑いですね。
ヒツジたちもあまりに気温が高くなると、体調を考えバックヤードに帰ることがあります。来園されても、ふれあいコーナーに動物たちがいない時もあるかもしれませんがご了承ください。
さて、5月に毛刈りをしたヒツジたちですが、毛刈りをしてくださったシェアラーの
仲田さんから「今年のめいちゃんの毛は過去最高の量と質だと思う」とお褒めの言葉をいただいておりました♪これは私たち飼育係にとって、めいちゃんたちが一年間健康に過ごすことができたという評価でもあり、とても嬉しく思っていました。
そして、それならば!! と、めいちゃんの毛を「第12回国産羊毛コンクール」にエントリーすることにしたのです!国産羊毛コンクール “Fleece of Year” とは、国産羊毛の品質向上と販路の拡大を目的として2011年に始まったそうです。そして、この賞はスピナー(紡ぎ手)用の最上質のフリースを供給することができる牧場の証だそうです。
6月の始めに、めいちゃんの毛の汚れた部分をより分け(スカーティング)、きれいな毛だけを送りました。そして、2週間ほどしたのちに結果が送られてきたのです。
第12回国産羊毛コンクール 結果はこちらから
*めいちゃんは、エントリーNo.9です
めいちゃんの毛は、「グレード2」!!
(グレード0~6までの7段階に分かれており、グレード0が金賞・銀賞、グレード1が銅賞だそうです)
おしくも入賞は出来なかったものの、とてもよい評価をいただきました!
主催者の方からも
「初エントリーでここまでできれば上等です。減点の理由は、夾雑物(乾草やゴミ、糞など)がきちんと取り除けていないこと。その分の10点が入っていれば入賞でした。ヒツジは健康。良いフリースでした。来年が楽しみです。」というコメントをいただきました。
つまりは、より多くの毛を送った方がいいのかなと思いこみ、ゴミや糞を取り除く作業を甘くしてしまった、わたくし(K)が原因だったのです。めいちゃん、ごめんね。来年はスカーティングを完璧にして入賞目指します!
入賞はできませんでしたが、めいちゃんの毛が高品質だと評価されたことがとてもうれしいです。また来年の春まで、みんな元気に過ごせるよう、スタッフ一同より良い飼育管理をしていこうと思います。
ちなみに、結果の一覧表にもありますが、グレード1で¥4,000~4,500/Kgだそうです。入賞していれば、めいちゃんの毛もそのくらいの価値はあるといことで、これもおどろきました!
現在は、まだそれほど毛も伸びてなくモコモコな感じではないのですが、来園された際には、ぜひヒツジたちにも声をかけてあげてくださいね。
(K)
2022年07月16日
金魚の特別配信はじまるよ~
暑い!暑い!暑い!
もうすっかり夏ですね~
夏と言えば
花火!海!そして祭り!
祭りと言えば・・・
金魚まつり~!!!
毎年7月に行船公園では『江戸川区特産金魚まつり』が開催されています。
自然動物園でも金魚まつりの日にいつもイベントを開催しています。
ですが、新型コロナウイルスの感染拡大により、ここ2年は中止となっていました。
そして残念ながら今年も中止が決定しました(´;ω;`)
1年に1度の金魚まつり。皆さんに金魚の魅力を知っていただける貴重な時間。
仕方ないとはいえ、中止となってしまったのはとても残念です・・・
と・い・う・わ・け・で!
やっちゃいます!
金魚好きによる金魚のための金魚の特別配信
『 金 魚 救 い !! 』
7月24日(日)、7月31日(日)、8月7日(日)
の3日にわたりInstagramにて配信していきます!
始めの2日は金魚の導入から展示に至るまでどんなことをしていくのか、
その方法や一般家庭で金魚をお迎えする時の注意点などをお届け!
そして最終日には皆様から集めた金魚に関するご質問についてお答えします!
金魚好きもそうでない人も是非ご覧ください!
ちなみにライブ配信ではありませんのでお間違えなく( ̄▽ ̄)
G
2022年07月14日
クモザルの遊戯
江戸川区自然動物園で飼育しているブラウンケナガクモザルはここ数年、毎年
仔どもが生まれており、展示している群れの中には若い個体もたくさんいます。
その若い個体はのんびり落ち着いている大人たちに比べて非常に活発。
よく若い個体同士でじゃれあって遊んでおり、その様子は見ていて飽きることが
ありません。
そしてじゃれあう以外にも、若い個体は展示場の構造やアイテムを活かして様々な
「遊び」をしています。
今回はそんなブラウンケナガクモザルたちの「遊び」をいくつかご紹介したいと
思います。
まずはワイヤーから垂れ下がっているロープを活用した遊びをご紹介。
<動画>
ロープをつかんでふわふわと回転。
その様子はさながら空中浮遊しているかのようです。
無重力感を楽しんでいるのでしょうか?
次に紹介するのは以前インスタグラムにも投稿した、ワイヤーを使った遊び。
<動画>
回ってます。めちゃくちゃ回ってます。大車輪です。
回り終わった後はドヤ顔(?)をしているように見えるのは気のせいでしょうか。
他にも、展示場のツルツルの床を活かして助走をつけて滑り込む、スライディングで
遊んでいることも割と頻繁に目にします。
ただ、この行動はいつどの個体がやるかわからないだけでなく、一瞬過ぎてなかなか
カメラに収めることが難しく、このぶろぐの記事に載せるためにしばらく展示場の前で待機したりもしたのですが、遂に動画を撮影することはできなかったのでした…
↑唯一撮影できたスライディング「直後」の写真。
身体全体をつかって滑り込んだのが分かるかと思います。
というわけで、このスライディングして遊ぶ様子はこの記事を読んでいる皆様に
ぜひ動物園に来ていただいて、自分の目で確かめていただくということにして
お茶を濁したいと思います!
よく観察していると今回紹介した以外の「遊び」をしているかも!?
ご来園の際はクモザルたちの「遊び」にもご注目ください!
(M)
2022年07月01日