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2022年01月の自然動物園ぶろぐ
あなたはどこに住みたい?
1月20日は『大寒』でした。
大寒とは、二十四節気のうち1年で最も寒い時期とされる日のこと。
最近の空気はピーンと張りつめていて、まさに皮膚を刺すような寒さですよね。
(こんなことを言っていると寒い地方にお住まいの方に笑われてしまいそうですが…)
そういえば、自然動物園にはいろんな生息地の動物がいますが寒いところに暮らしている動物はどれくらいいるのでしょうか?
気になったので、私の独断で寒い順にランキングにしてみました!!!
題して…
【寒いところに住んでるランキング!】
第1位
シロフクロウ
北極圏周辺に暮らすシロフクロウが文句なしの1位!!
その白い体は氷に覆われた大地で獲物から気づかれにくくなるのに役立ちます。
また、フクロウと言えば夜行性のイメージが強いかもしれませんが、北極では1日中太陽が沈まない日があるため明るくても活動できる目をもっています。
第2位
レッサーパンダ
第2位は中国やミャンマーなどの山の中で暮らすレッサーパンダです!
彼らは標高の高い森林地帯で暮らしており、寒いのはへっちゃら。
冷たい地面も歩けるように、足の裏にも毛が生えています。
標高4000メートルという富士山越えの高さでも暮らしていけるのには驚きです!
第3位
ワシミミズク
ここでも鳥類がランクイン!第3位はワシミミズクです!
ワシミミズクは、北はロシアから南はイランやイラクまで、ユーラシア大陸の極地と熱帯をのぞく地域に生息しています。
非常に広く分布しているのですが、ロシアということでランクインさせていただきました。笑
体はフクロウ類で最も大きく、鳥類では珍しく足の指まで毛が生えているのが特徴です。
さてさて今回はここまで。
トップ3のうち2つが鳥という結果になりました!
ですが実は自然動物園には暖かいところの動物がたくさん。
シロフクロウたちはかなりの少数派なのです。
ということは、夏にはもう少し拡大版のランキングも実施できるのでは…?
しめしめ。
(ぶろぐのネタが見つかってニヤニヤのR)
2022年01月23日
生後半年を迎えて・・・
寒い日が続いていますが、みなさん風邪などひいていないですか?
ワタボウシタマリンたちの獣舎は冬期は暖房で暖かくなっています。
生息地の南米コロンビアは熱帯雨林で一年中暖かい気候です。
私たち飼育係も中で掃除やトレーニングを行うときは暖かくて快適なのですが、
ひとたび扉を開けて外に出ると冷たい風と温度差で体が震えます(笑)
さて、昨年2021年6月23日に誕生した2頭の仔は生後半年を迎えました。
そのころになると行わなければならない重要なことがあります。
それは、マイクロチップの挿入と身体のチェック。
また、雌雄鑑別をして愛称を決めます。
↑誕生してまだまもないころ
マイクロチップは担当者が代わったり、繁殖計画にのっとり移動した先などでも個体が確実にわかるようにするために欠かせないものです。
マイクロチップには15桁の番号がそれぞれ入っていて、世界でただ一つの番号がその個体に付きます。
その番号は血統登録簿に記載され、その血統登録簿をもとに特別なソフトを使って計算し繁殖計画がつくられています。
それは、できるだけ遺伝的な偏りがなく、多様性を保てるようなペアリングをするためです。
ワタボウシタマリンはIUCN(国際自然保護連合)のレッドリスト(絶滅に瀕している野生動物のリスト)で最も絶滅に近いCR(近絶滅種)に指定されています。
現在も人間の活動の影響により生息数を減らし続けています。
保全に寄与するため、世界中の動物園は計画的な繁殖と血統管理、普及活動、研究を重ねています。
少し難しい話になってしまいましたが、ぜひ知っていただきたい大切なことです。
ワタボウシタマリンたちを守るために、私たちには何ができるのだろうと考えるきっかけにしてもらえたらと思います。
では、みなさんが気になって仕方ないであろうそれぞれの愛称を発表します!
ベ ル (メス)
眼は丸く大き目であごも大人に似て横に張り出しています。母親の「コニ」と顔が似ています。少し怖がりの一面もあります。
大人の背中から降りて行動するようになってから、活発に動き回っているうちにあごの下に傷ができてしまいました。
ロ ン (オス)
顔全体が丸っこい形。好奇心旺盛でいろいろな見慣れないものにもよっていくほど怖いものなしの性格です。
なかなか見分けるのは難しいかもしれませんが、再開園しましたら、じーーっくり観察してみてくださいね!
まだおとなより一回り身体は小さく、顔も少し幼い印象です。
5頭のワタボウシタマリン家族を今後ともあたたかく見守ってください!
(H)
2022年01月18日
冬の水生コーナー
先日の大雪はびっくりしましたね
雪が降るとは言っても積もらないんだろうな
万が一積もったとしても1㎝くらいだろうな
とか思っていたら、あっという間に銀世界
そんな中でも来園していただいた方もいらっしゃいました
本当にありがとうございました
ここ数日は本当に寒くて、水槽の水温はだいたい5℃
日によっては3℃なんて日もあります
毎日水槽の掃除をしているのですが
水の冷たさで指先が痛いです
ちなみにこれまでの経験で、8℃を下回ると「あ、ヤバい」と感じます
長い柄のついた掃除道具もあるのですが
やっぱり手でやったほうが早く、確実に綺麗になるので僕は素手でやってます
ちなみにちなみに、ガラスを撫でるとコケが生えているかどうか判別できます
閑話休題。
あまり馴染みがないかもしれませんが魚たちも寒くなると冬眠をします
冬眠状態になると代謝を落として餌も食べず、活発には泳ぎません
そのため、屋外の魚たちは水槽のすみっこでジーっとしていることが多いです
心配することもあるかと思いますがこれが自然の姿なのでご安心ください
夏は元気に泳ぎまわっていた和金も
冬はあまり泳がなくなります
他の水槽の金魚たちも
少し泳いではいるもののだいたい右手前にいます
なんか並べてみるとみんな同じ場所に居るのは不思議ですね
金魚たちは水槽内で水流がいちばんゆるやかな場所で休みます
それが右手前なんです
こちら側の汽車窓水槽は室内に設置されていて暖かいので
冬でも元気に泳ぎ回っています
外の水槽の様子と比較してみるのも面白いかもしれないですね
まだまだ寒い日が続きます
皆さまも風邪や感染症に十分注意してくださいね
(D)
2022年01月14日
ハロー、大草原
ついに!
ついに!!!
昨年12月中旬、オオアリクイの壁画改修工事が全て終了!
年末の再開園をもって、皆さんに新しい壁画がお披露目となりました!
見た方、いかがだったでしょうか…感想が気になるところです。
先日のぶろぐにも書いたように、今回は前回の続きの壁画の絵を描き始めるところからご紹介します。
先日のぶろぐはこちら
(いやいや、新しい壁画は自分の目で見たい!という方は今日のぶろぐはここまでです。笑)
おや?見たいんですか?しょうがないですねえ。笑
新しい壁画はこちらです!!!
オオアリクイが生息している中南米をイメージした広い大地に、たくさんのアリ塚がそびえ立つ様子が描かれています。
展示場の池とつながるように描かれた壁画の池(沼?)には、水浴びでもするのでしょうか、今まさに池に入ろうとするカピバラが。
そして反対側の木の上ではオオアリクイの天敵であるジャガーが睨みをきかせています。
絵を描いている間、アリクイたちがどうしていたかといいますと、絵師さんが絵を描かないほうの展示場にいてもらっていました。
右側で絵師さんが作業中、左側にはアイチが出ています。
その結果、絵師さんはすぐ背後にアリクイがいるという非日常を味わうことに。
かなりドキドキさせてしまったかもしれません。笑
ここからは壁画ができていく様子をご覧ください。
こちらはカピバラができていく様子。
何もない真っ白な壁が徐々に彩られていく様子は、見ていてとてもワクワクしました。
ちなみに担当Rのおすすめビューポイントはこちら。
ここから壁画を見るとまるで地平線がずーっとむこうまで続いて自分が草原に立っているような気がして…きませんか?笑
これからはこの新しい壁画と共に、皆さんをお迎えさせていただきます。
さあ、2022年もどうぞよろしくお願いいたします!!
(あのジャガーが実はヒョウの模様をしてるなんて口が裂けても言えないR)
2022年01月05日