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2020年11月の自然動物園ぶろぐ
蟻滅の刃(ぎめつのやいば)
アリクイといえば長い舌をもつ動物。
1分間におよそ150回も出し入れするそのスピードで動き続けるその舌はまるで刃のよう…
アリを食べる刃…これはいわば『蟻滅の刃(ぎめつのやいば)』といえるのでは!?
…はい、無理をするのはこれくらいにしておきましょう笑
(ちなみにアリクイはアリがいなくなるまで食べるわけではありません。それについてのぶろぐは こちら へどうぞ!)
さて、毎年11月29日は世界アリクイの日です!
今年もこの日を皆さんとお祝いでき本当にうれしいですが、今年は意外と知らないアリクイの仲間たちについて書いていきたいと思います。
このぶろぐをいつも読んでくださっている聡明な皆さんならアリクイの仲間が3種類いることはよくご存知だと思いますが、この機会に改めてご紹介します。
①オオアリクイ
まずはオオアリクイ。その名の通り大きなアリクイです。
頭から尾まで約180~200センチで、体重は約40~50キロもあります。
オオアリクイは南米の草原や開けた森林に生息し、地上で暮らしています。
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ちなみにヒトと大きさを比べるとだいたいこのくらいです。
大きいですね~
②コアリクイ
続いてコアリクイ。その名の通り小さなアリクイです。
体の大きさは生息地域によってばらつきがありますが、頭から尾まで約70~140センチ、体重は2~8キロです。
コアリクイは南米の熱帯雨林、サバンナなど様々な環境に生息し、オオアリクイとは違い樹上で暮らしています。
木の上で生活するコアリクイは長い尾を枝に巻き付けてぶら下がることもできるんですよ。
大きさをヒトと比べると…
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だいたいこのくらいです。
バンザイしているようなコアリクイの威嚇ポーズが可愛すぎると話題になったこともありましたね!
③ヒメアリクイ
最後はヒメアリクイ。その名の通りお姫様のようにとっても小さなアリクイです。
頭から尾まで約30~40センチ、体重はわずか0.3~0.5キロしかありません。
南米の北側の熱帯雨林などに生息しており、コアリクイ同様、樹上で暮らしています。
ヒメアリクイも、尾を枝に巻き付けてぶら下がることができます。
大きさをヒトと比べると…
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※イラストはコアリクイと同じものを使用しています
なんて小さくて可愛らしい!
ですがこれでも立派なアリクイです。
さて、アリクイの仲間を紹介してきましたが、現在野生のアリクイたちが暮らす南米の森林地帯は開発などにより面積が減少。
生息地が奪われつつある彼らは絶滅の危機にある動物の1つといわれています。
アリクイをはじめとする動物たちがいつまでも生きていくことができる環境づくりのために何ができるか、ぜひ皆で考えていきましょう!
それでは、ハッピーアリクイデー!!!
(鬼を滅する刃のほうは見てないR)
2020年11月28日
最近のリスザルの赤ちゃんは
今年生まれたリスザルの赤ちゃんの最近の様子をお届けします。
今年は6〜8月の間に7頭の赤ちゃんが生まれました!
赤ちゃん含めてなんと30頭以上の群れに!
日々成長し、今では母乳を飲みつつ大人と同じ食べ物(野菜や果物など)を少しずつ食べはじめています。
お母さんから離れて走り回ったり、子どもどうしで遊ぶこともしばしば。
いつもお母さんの顔を見て、その子どもがいつ生まれた子なのか見分けていますが、お母さんから離れると誰がどこの子やら…
子どもによっては、時々お母さんじゃないメスの背中に乗っていることもあるので「君は誰の子ですか?」ということもあって、毎日見分けるのが大変で大変で・・・
ちなみに下の写真は今年5番目に生まれた赤ちゃんですが、母親は全く違う個体です。
知らない人が見たら、親子に見えちゃいますよね(;^ω^)
あと半年ほどすれば完全に親離れしてくれるはずなので、それまでお母さんたちにも頑張ってほしいですね(`・ω・´)
ちなみにこの7頭はまだ雄雌の確認ができていません。今月、来月あたりに一度確認する予定ですので、その様子もできればブログでご紹介したいと考えていますので、
その時はお見逃しなく(^^♪
(G)
2020年11月25日
自然動物園からの大切なお願い
いつも自然動物園をご利用いただきありがとうございます。
今回はそんな皆さまへ大切なお願いがあります。
現在、自然動物園は入園前の手指の消毒など皆さまのご協力をいただきながら少しずつ以前のような活気を取り戻しつつあります。
遠足等で当園をご利用の方もいらっしゃいます。
ですが最近、
鉛筆や消しゴム、紙などの筆記用具をヤギやヒツジに食べさせてしまう
持ち込んだ食べ物を動物たちに与えてしまう
といった事故が大変多くなっております。
これらの事故は一歩間違えれば動物たちの命に関わるとても重大な事です。
ほとんどの方がしっかりとマナーを守って楽しく動物たちをご覧いただいている中、ごく一部の方のこのような行為は非常に残念でなりません。
動物たちには園で決められたもの以外の食べ物を与えないでください
ふれあいコーナーやイベントが中止となり動物とふれあう機会が無く寂しいという気持ちがあるのかもしれませんが、動物たちのエサや健康管理につきましては、毎日お世話をしている私たち飼育係にお任せいただければと思います。
ご来園の皆さまと動物の安全、ならびに動物の健康を守るために、改めてご理解ご協力をお願いいたします。
なお、遠足等でご来園の先生方や保護者の方々におかれましては子どもたちへのご指導のほどよろしくお願いいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
(R)
2020年11月19日
このポッキーは…ストロベリー?
今日は11月11日、ポッキーとプリッツの日ですが…
おやおやこれはおいしそうなポッキーですね?
いいえ、これはコウノトリの足でした。笑
そんなコウノトリをはじめとするバードハウスの鳥たちですが、先日お知らせしたとおり、バードハウス改修工事のため現在は別の場所へ引越ししています。
あれだけ大きなケージの工事ですから中に動物がいるわけにはいきません。
ではその間、動物たちはいったいどこへ行っているのでしょう?
今回はそんな鳥たちの引越しについてのお話です。
今回の引越しでは、皆さんが見えるところと見えないところに移動した鳥がいますのでご紹介していきます。
まず皆さんが見えるところに移動したのは先ほど登場したコウノトリ、そしてオウギバトです。
彼らはペンギン横の空き獣舎(先日までホウシャガメの子ガメを展示していたスペース)に引越ししました。
こちらです!
ここは良く日が当たるので、日向ぼっこしている姿をご覧いただけるのではないかと思います。
そして残念ながら見ることができないバックヤードへ移動したのはサイチョウとショウジョウトキです。
部屋がずいぶん狭くなってしまいましたが少しだけ辛抱してもらって…
今後止まり木やそのほかのもので部屋を充実させていければと思っています。
さて、動物を移動させるうえで最も注意しなければならないのは人も動物も安全に捕獲・移動ができるかどうか。
今回はこの点は比較的スムーズに作業を終えることができました。
『じゃあもう安心だね!!』
…残念ながらそういうわけにはいきません。
なぜなら、いままでと急に違う環境になるとエサを食べなくなってしまうことがあるからです。
実際、引越しした直後はみんなエサをほとんど食べませんでした。
(エサの内容は以前と全く一緒なのに、です)
知らない場所に来る、見慣れないものがある、ということが動物たちにとってエサも食べられなくなるほど不安な事であるということをぜひこの機会に皆さんにも知っていただければと思います。
ちなみに現在は新たな環境にも慣れ、エサを残す量も少なくなってきたのでやっと一安心、といったところでしょうか。
本当に良かったです…(ホッ)
バードハウスの工事が終わり、鳥たちが戻るのは12月の中旬を予定しています。
鳥たちにまた会える日まで、少々お待ちください!
(工事が終わったら全部外した止まり木をもう一度付け直す作業が待っているR)
2020年11月11日
ボナニヴェルセール!
9月にオオアリクイ『アニモ』の誕生日がありましたが、(記事はこちら)今度は『アイチ』が11月2日に誕生日を迎えました!!
\お誕生日おめでとう!!/
アイチはこれで8歳。ヒトでいうと30歳ちょっとくらいの年齢です。
アイチが当園へやってきたのは2018年の4月。
はるばる愛知県からやって来てくれました。車で到着です。
ケージに入ったアイチをみんなで慎重に獣舎まで運んでいきます…
かなり割愛しますが、その後無事に獣舎へ入ってくれました!
上の写真は獣舎に入った直後のアイチの様子。
腰と尻尾の毛が逆立っているのは、警戒や興奮のサイン。見たことないところへ来たわけですから、そうなりますよね。
アイチが元々暮らしていた東山動物園の担当者さんからは、怒りっぽい性格だと聞いていたので不安と緊張がありましたが、暴れたりすることなくスムーズに獣舎へ入ってくれたのをよく覚えています。
およそ2年半がたった現在、アニモに比べると音などに敏感なところはありますがすっかり立派な江戸川区民になってくれたアイチ。
(アニモが鈍感すぎるというのもあるかもしれませんが…笑)
これからもよろしくね!!!
ちなみに『誕生日おめでとう』はフランス語で『ボナニヴェルセール』と言うそうです。
皆さんもフランスの貴族になった気分で言ってみましょう!笑
(江戸川区民のR)
2020年11月05日
展示を再開します!
展示場改修工事のため、展示を休止していたジェフロイクモザルですが
工事が終了し、11月3日より展示を再開いたします‼
ジェフロイクモザルの展示場は経年劣化により、
展示場の壁画が擦れてしまったり、
床も剝がれてしまっているところがありましたが
展示をお休みしていた2ヶ月間でとってもきれいになりました。
改修前 改修後
➔
床がきれいになり展示場が明るくなりました。
壁画には職人さんにより動物の絵も書いていただきました。
どんな動物がいるかは実際に見て探してくださいね。
他にもいろいろといますよ。
きれいになった展示場に対して、
ジェフロイクモザルがどのような反応をしたかというと・・・
展示場に出て暫くはうろうろしていましたが、
すぐに餌を食べ、のんびりとしている姿が見られました。
とまり木の一番上に登り、周りを観察していました。
2ヶ月振りの展示再開のジェフロイクモザルに会いに来てください‼
(O)
2020年11月02日