公益財団法人 えどがわ環境財団

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自然動物園SHIZEN ZOO

2020年09月の自然動物園ぶろぐ

センイル チュカヘヨ!

 

9月25日は、オオアリクイの『アニモ』の誕生日です!!!

 

 

 

 

 

 

お誕生日おめでとう!!

 

 

いつものエサを食べている写真ですが、おいしいケーキを食べていることにしておいてください。笑

 

 

アニモはこれで12歳。ヒトでいうとだいたい40から50歳くらいの年齢です。

 

 

 

 

今からおよそ10年前。

 

 

もうすぐ2歳になるというタイミングで自然動物園にやってきたアニモ。

 

 

 

 

 

 

当時の写真を見るとまだ顔が幼いですね!

 

 

(え?違いがわかりませんか?笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実は私はこのときまだ働いていないのですが、当時は展示場にこんなに緑が生い茂っていたことに驚きです!

 

 

ちなみにこの青々とした草は一週間足らずで裸の地面にされてしまったそうですよ。

 

 

アリクイの穴掘りおそるべし… 

 

 

 

 

さて、12歳になってますます脂がのってきたアニモ。

 

 

この1年も楽しく元気に過ごせるよう、精一杯お手伝いしていきたいと思います!

 

 

アニモ、これからもよろしくね!!

 

 

 

 

ちなみに『誕生日おめでとう』は韓国語で『センイル チュカヘヨ』と言うそうです。

 

 

皆さんも言ってみましょう!笑

 

 

 

 

(韓国ドラマブームについていけないR)

 

 

 

  

 

 

 

 


2020年09月25日

週1回のチェック!

自然動物園で人気の動物のうちの1つがモルモット。

ふれあいコーナーは現在コロナウイルス感染拡大防止のため中止していますが、

モルモットたちはバックヤードで元気に暮らしています。

 

動物園では週に1回、モルモットにおかしなところがないか、

職員でチェックをしています。

今回のぶろぐではどのようにチェックを行っているのかをご紹介したいと思います。

 

 

まずはモルモットを持って、全体に異常がないか確認します。

持ち上げる時にあまりにも軽いと痩せているので、そのあたりも

要チェックです。

 

 

次に被毛や皮膚の状態を見てみましょう! 

モルモットはたくさんの毛で覆われているので、毛をかき分けて見ます。

外部寄生虫はいないか、皮膚の状態は良好か、かさぶたや傷はないか…

などを確認します。

 

 

次に目や耳、鼻などがきれいか確認します。 

目ヤニや鼻水は出ていないか、傷はないか、細かくチェックしていきます。

人と同じで鼻水は不調のサイン!

早期発見が大切なのです。

 

 

今度はひっくり返してお腹側のチェック。 

モルモットはお腹が上になると苦しいので、

傷や皮膚の状態を手早く確認します。

陰部を見て下痢やただれていないかも見ます。

 

 

次に歯を確認! 

モルモットの歯は一生伸び続けるので、固いものを食べて

摩耗させなければいけません。

歯が伸び過ぎていないか、また上と下の歯がきちんと噛み合わさっているか、

歯が欠けていないかをよく観察します。

歯の状態が悪いと、おいしい餌を食べられなくなってかわいそうですもんね。

 

 

最後に四肢のチェック! 

爪が伸びていれば爪を切り、四肢に潰瘍などが出来ていないかもよく見ます。

傷があればそこから菌が入り感染症を起こしてしまうこともあるので、

よく観察します。

 

 

このようにモルモットの様々な部位を丁寧に確認して

モルモットのチェックは終わりです。

観察ポイントがたくさんありますが、

モルモットが元気に暮らす上では大切なポイントばかりです。

 

お家でペットを飼っていらっしゃる方も基本はチェックするところは

同じなので、上記の観察ポイントを参考にしてぜひペットの健康維持に

役立てて下さい。

 

 

このような万全の健康管理の下、モルモットたちはみんな元気に暮らしています。

ふれあいコーナーが再開しましたら、元気でかわいいモルモット達に

癒されに来て下さいね。 

 

 

 

 

(I)

 

 

 


2020年09月24日

爬虫類の鱗

鱗(うろこ)のある生き物と言えば、まず魚類が一番に思い浮かぶ人が

多いと思います。

でも、爬虫類にも鱗があります。

 

 

しかし、同じ鱗でも両者は全く違い正に似て非になるものなんです。

簡単に説明すると、魚類の鱗の表面は粘液で覆われているため、

その触り心地はヌルヌル、ヌメヌメ感がありますが、

爬虫類の鱗は粘液に覆われていないため、サラッサラでツルツルなんです。

 

 

 

 更に、魚類の鱗は皮膚と独立しているために強い刺激があると

パラパラと剥がれ落ちます。

それと比べ爬虫類の鱗は皮膚と一体化しているために、強い刺激が加わっても

魚のように鱗がパラパラと剥がれ落ちることはありません。

 

ヘビの脱皮の抜けがらをよく観察すると、皮膚と鱗が一枚に

繋がっていることがわかります。

アオダイショウの脱皮の抜けがら

 

 

但し、生物には例外がつきもので、鱗が簡単にパラパラと剥がれ落ちる

ヤモリがいるんです‼

 

その名も「バクチヤモリ」

その名前の由来は、博打に負けた人が身ぐるみを剥がされるという様から

きた名前なんです。

この名前を最初につけた人の感性の素晴らしいこと!

 

このヤモリ、身を守るため、天敵に捕まった時、ほんの少しの刺激でも

簡単に身体の鱗をパラパラと脱ぎ捨てて逃げるという戦略を身につけた

変わった種類なんです。

ちなみに、剥がれた鱗はまた生えてくるので心配いりません。

なんか凄く神秘的でカッコいいですよねぇ!

 

どんなヤモリか気になった人は、図鑑でその姿を見てくださいねぇ。

 

 

                                                                                               (NとO)

 

 

 

 


2020年09月23日

Oh! It's so cute!!

 

9月17日は9(キュー)10(ト)7(な)ということで『キュートな日』になっているそうです。

 

 

皆さんがイメージするキュートな動物といえばなんでしょう?

 

 

私はサイチョウのナナちゃんばかり出てくるのですが笑、今回はナナちゃんにはお休みしていただいて、こちらのキュートな子に登場してもらいます!

 

 

 

 

 

 

 

ジャンボウサギのふくちゃんです!

 

 

ということで今回は、最近のふくちゃんの1日をご紹介します。

 

 

 

 

開園前

 

 

ふくちゃんは普段、私たちが『モル舎』と呼んでいるモルモットがいる部屋でふくちゃん専用ボックスに入って暮らしています。

 

 

 

 

 

 

 

おはよう!!

 

 

あいさつが済んだら、晴れの日には開園する前にふれあいコーナーへ連れていきます。

 

 

(台車+カゴでゴロゴロ運びます)

 

 

ちなみに雨の日は外に出ることができないのでボックスの中でお留守番です。

 

 

 

 

≪日中≫

 

 

部屋を掃除している間、日中はふれあいコーナーでのんびりと過ごしてもらいます。

 

 

今までの猛暑と比べれば、少し過ごしやすくなりましたのでベンチのところで気持ちよさそうにリラックスしている姿を見ることができると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もはや液体…笑

 

 

 

 

≪夕方≫

 

 

そして夕方。

 

 

ヤギやヒツジが帰るときにふくちゃんも部屋に戻ります。

 

 

キレイになったボックスの中にはすでにエサが!

 

 

なんてうらやましい!笑

 

 

 

 

 

 

 

もぐもぐもぐもぐ…

 

 

ちなみに日中も乾草を食べたりしているので、ずっと腹ペコなわけではありませんのでご安心くださいね。

 

 

 

≪夜≫

 

 

そして夜。

 

 

異常はないか等を確認して、電気を消しておやすみなさい!

 

 

また明日もよろしくね。

 

 

 

 

 

というわけで、かなり大まかではありますが、ふくちゃんの1日でした!

 

 

 

現在はふれあいコーナーの中に入っていただけませんが、ふれあいコーナーの外側から、キュートなふくちゃんにぜひご注目ください!

 

 

 

 

(ウサギ年ではなくヒツジ年のR)

 

 

 

 

 

 


2020年09月17日

猛禽類の羽

9月に入り、猛禽類たちの塒(トヤ・換羽のこと)も終盤になってきました。

秋までには全身、きれいな羽に生え変わります。

 

今回、ワシミミズクの抜け落ちた羽を観察したいと思います。

羽といっても大きさや形も色々とあります。

 

 

 今年抜けたワシミミズク羽(ほんの一部)

 

 

 下の写真の右側の羽は他の羽とは違うところがあります。

 

 

もう少しよってみると・・・ 

クシ状になっているのがわかるでしょうか?

実は、この羽には凄い能力が隠されているのです。

 

フクロウの仲間は、この羽のおかげでハンティングの成功率をあげています。

すべてのフクロウ類がこの羽を持っているかは

全種を見たわけではないのでわかりませんが・・・。

 

 

このクシ状の羽は一番大きな風切り羽の外側に見られます。

この羽の構造でフクロウは飛行する時に出る音を消して

獲物に気づかれることなく、獲物に襲いかかることが可能になります。

 

 

そして、人間はこの素晴らしい羽の構造を応用し画期的な物をつくりました。

それは、新幹線の走行時パンタグラフから出る騒音をフクロウの羽の構造を応用し、

従来型の30%も消音することに成功したのは有名な話です。

 

このように生き物の身体の構造や機能などにヒントを得て、

人間に役立つ新しい技術開発を行うことを生物模倣(せいぶつもほう)と言います。

皆さんの身近にいる生き物にも凄い能力が隠されているかもしれません。

たまには立ち止まって、生き物をじっくり観察すると凄い発見が

あるかもしれませんね。

 

 

                       (OとN)

 

 

 

 

 

 


2020年09月14日

ハトリンガル

 

皆さんは『鳩(はと)』という童謡をご存知ですか?

 

 

『ぽっぽっぽー、はとぽっぽー』という歌詞のアレです。

 

 

この歌で歌われているように、ハトの鳴き声と言えば「ポッポー」ですよね!

 

 

 

 

 

 

ですが自然動物園にいるハト、オウギバトの鳴き声はすこーし違います。

 

 

そこで今回はオウギバトの鳴き声と、さらにその鳴き声の意味(※あくまでRの推測)についても注目していきたいと思います!

 

 

 

 

オウギバトがよく出している声は3種類あります。

 

 

1「ボンボン、ボンボン、ボンボン…」という太鼓のような声

 

 

2「ヴ!ヴ!ヴ!」という強く短い声

 

 

3「ブォーーーー」という穏やかな声

 

 

一般的なハトの「ポッポー」に比べるとずいぶん低い声をしています。

 

 

では、それぞれどんな意味があるのか、ご紹介していきます!

 

 

 

 

まず1番の太鼓のような声ですが、これはメスへのアピールもしくは敵への威嚇の意味合いがあります。

 

 

いやこの2つは真逆の意味じゃないか、と言われてしまいそうですが他個体へ呼びかけるコミュニケーション全般に使っている声かな、と私は認識しています。

 

 

 

 

2番の強く短い声は怖いとき・警戒するときに出す声です。

 

 

展示場で何か作業をするとき、様々な道具を持って中へ入るわけですが、見慣れないものを持っていたりすると、彼らはこの声を出して警戒します。

 

 

そんなとき私は「ごめんごめんごめん」と謝りながら作業しています。笑

 

 

 

 

3番の穏やかな声は主にお母さんバトが出している声です。

 

 

オウギバトには、温めている卵に向けて親鳥が優しく呼びかける『ピーピング』という行動があるのですが、この声はそのピーピングのときや、夫婦で巣作りをしている最中によく聞かれます。

 

 

まだ卵がない巣作り中に、卵に呼びかけるピーピングをするのは変なのですが、個人的には卵がお腹の中にあって、母バトの母性のようなものが高まったときに出す声なのかなと考えています。

 

 

 

 

 

 

さて3種類の鳴き声解説をしてきましたが、これで皆さんは世界初のオウギバト語の通訳さんになることができますね!

 

 

しかしあくまで私の個人的な見解なので、間違っていても責任は取れませんのであしからず…笑

 

 

 

 

 

(ハト語は少しできても英語は苦手なR) 

 

 

 

 

 

 


2020年09月07日

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