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- 2010年12月の自然動物園ぶろぐ
2010年12月の自然動物園ぶろぐ
落花生、ついに収穫!!
収穫できるか心配していた落花生ですが、無事に収穫することができました。
掘り起こした落花生は、木の部分を下に実の部分を上にして天日乾燥させました。
10日ほどして中身がカラカラと音がしてきたので木から実をとりました。
この落花生はリスザルにあげる予定です★
2010年12月09日
水鳥救護研修に参加してきました!!
今年も水鳥救護研修に参加してきました。
今年、メキシコ湾で過去最大級の原油流出事故が起こってしまいました。現地の映像で海が原油だらけになり、大きなペリカンが原油まみれになっていました。このような事故が国内で起こってしまった時に迅速に対応できるように研修が開催されています。
研修内容
- 原油や重油などの説明
- 油の付着した鳥の洗い方
- 過去の起こってしまった海での事故
- 移動式プールの組立
- 実際に鳥を洗う
以上の内容を2日間にわたり東京にある環境省水鳥救護センターにて行いました。
実際にアイガモの洗浄を行ってみました。1羽洗うのに5人で1時間半もかかりとても大変でした。慣れている方でも3人1組で1日2羽洗うのが精一杯だそうです。これがもしペリカンならものすごい労力です…
油まみれの鳥を洗う際には42℃のお湯を用意し、毒素の少ない台所洗剤で油を落とします。水鳥を洗う際はゴシゴシと洗ってしまうと羽の特殊な構造を破壊してしまうので水圧をかけて洗います。野生の鳥を洗うので丁寧にかつ迅速に作業を行わないとストレスがかかりすぐに弱ってしまいます。
実験で重油に鳥の羽を浸してみると重油がべっとりと付着してしまいました。これが全身にべっとりと付着してしまうと洗うのは容易ではありません。
原油事故が起こらないことが一番なのですが、とても重要な研修で勉強になりました。
2010年12月09日
第10回ペンギン会議飼育技術者研究会に参加しました
12月6日 第10回ペンギン会議飼育技術者研究会が江戸川区総合文化センターで開催され、53園館93名の参加がありました。当園からは、3名の飼育職員が参加し9時から6時までペンギンづけの一日でした。
今回は、10周年記念大会ということでマゼランペンギンの研究では第一人者であるワシントン大学教授Dr.DeeBoersma(ディー・ボースマ博士)の記念講演もありました。博士は、アルゼンチンのマゼランペンギンを27年間研究している方で、マゼランペンギンの個体数が減っている様々な原因を詳しく解説されました。
他にも各園館からペンギンの疾病や教育プログラムの紹介、飼育管理報告などの発表もあり活発な議論が交わされていました。
ボースマ博士の基調講演のようす
分科会のようす
後半は、15,6人程度のグループに分かれ、「獣医さんを中心とした疾病」「キングペンギンやジェンツーペンギン、アデリーペンギンなど極地のペンギン飼育管理」「フンボルト属の飼育管理」「ボースマ博士を交えたペンギン生息地について」などのテーマ別にディスカッションを2時間行いました。どこのグループも活発な議論が交わされていて、2時間があっという間に過ぎてしまったという印象です。
ボースマ博士は最後に「野生地のペンギンたちの置かれている現状を広く市民に知らせるために、動物園や水族館の果たす役割は非常に大きいものがあり大いに期待している」とお話しされていました。
私たちも今後、解説パネルや「飼育係のおはなし」の中で来園者の方々に今回の会議で得た情報を紹介していきたいと思っています。
2010年12月06日