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- 2010年06月の自然動物園ぶろぐ
2010年06月の自然動物園ぶろぐ
削蹄
「削蹄(さくてい)」つまり爪切りです!
ヤギやヒツジの蹄(ひづめ)は岩場を登り降りしたり一日中餌を探して歩き回ったりして、ちょうど良く削れていくものですが、動物園ではあまり運動量もない上に平らなコンクリートだらけ。蹄は、すぐに伸び過ぎてしまいます。
馬などは、蹄の手入れを専門にする「装蹄師(そうていし)」という仕事がありますが、家畜のヤギやヒツジの場合は飼育係が剪定鋏(せんていばさみ)を使って手入れをします。
削蹄(さくてい)は、雨の日に行います。理由は2つ。
一つは、湿度が高いと蹄も柔らかくなっていて切りやすいのです。もう一つの理由は、雨の日は一日中舎内にいるので、捕まえるのが楽なのです!
蹄の伸びた分だけ切りそろえるのですから痛みはないのですが、ヤギもヒツジも削蹄(さくてい)はキライです。次は自分の番?と察すると狭い舎内を逃げ回っています。
でも、自分の番が終わるとちゃっかり他の子の蹄を切っているところにやってきて、飼育係の腰についているカギにじゃれついたりします。
ヤギやヒツジにとって蹄の手入れはとても大切な健康管理の一つです。みんながおばあちゃんになっても元気で歩けるよう、定期的に蹄のお手入れをしています。
2010年06月30日
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