公益財団法人 えどがわ環境財団

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自然動物園SHIZEN ZOO

2024年12月の自然動物園ぶろぐ

シロビタイムジオウムの「プティ」プティの里帰り

 

 

 プティ(オス)は、2021年7月26日に山口県周南市徳山動物園から、ココ(メス)のペアリング候補として来園しました。このような繁殖を目的とした動物の移動・貸し借りを「ブリーディングローン」といいます。しかしながら、3年頑張りましたが、ココとの相性が合わず、このたび徳山動物園に里帰りをしました。

 プティは、一般の方にペットとして飼われ、1999年5月に徳山動物園に引き取られました。徳山動物園時代から男性が苦手だったそうで、当園でも男性職員にいきなり噛みつこうとしたこともありました。また、ペットとして飼育されていたオウム・インコにありがちなのですが、「このヒト大好き♥」と決めると、その他のヒトや動物(同種のオウムやインコであっても)は、大好きなヒトを奪い合うライバル関係になってしまうことがよくあります。とにかく、凄まじい嫉妬心なのです。実際、ココ(メス)は、担当者を自分から奪うライバルという存在になり、繁殖などとはほど遠い関係になってしまいました。

 ココとプティの関係がよくなるよう色々な方法を試みてみましたが、結局同居するとプティは目つきが変わり攻撃態勢でココを追ってしまうのです。

 

 仕方ありませんよね。長い時間、人間の暮らしの中で限られた人間とのコミュニケーションだけを求められて生きてきたのですから。シロビタイムジオウムのメスへのアプローチの仕方がわからないのです。

 プティが悪いわけでもシロビタイムジオウムとして劣っているわけでもありません。でも、ココとのペアリングを目的としてお借りしている以上、その目的を果たせる見込みがない状況では、当園で飼育を続けるわけにはいきません。

 お客様の中にもプティに声をかけてくださったり、遊んでくれた方はたくさんいらっしゃったと思います。事前にお知らせもできずにすみませんでした。

 

 プティは、本当に甘えん坊で撫でられるのが大好きでしたし、いろんなおもちゃで遊ぶのも大好きでした。担当者としては、新しいおもちゃを探すのも楽しい時間でした。甘えている時は、体のどこを触っても怒らないので、ケガをした際の抗生剤の注射も優しく抱いていれば嫌がらずに打つことができました。 こんなオウムはめったにいません!

 今後は、徳山動物園でも江戸川区自然動物園と同じようにお客様に遊んでもらいながら、楽しい日々を過ごしていくことでしょう。プティの里帰りを喜んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

 

 と・・担当者のご報告に時間がかかってしまった間に、徳山動物園のプティの担当の方から、嬉しい写真とメッセージが届きました♪

 

コーンを食べるプティ カプセルを投げて遊ぶプティ
大好きなコーンを食べるプティ カプセルトイのケースを投げて遊ぶ

 

担当の方の膝に乗ってうれしそう♪

  江戸川区自然動物園の皆様とお客様へ

 

 シロビタイムジオウムの「プティ」は、徳山動物園でも元気に過ごしています。

 3年前に、徳山から送り出した時よりも、さらに甘えん坊になって戻ってきましたので、江戸川区自然動物園さんで、本当に大切に可愛がっていただいたことをうかがい知ることができました。「プティ」と接するたびに、「プティ」を通して皆様の愛情を感じている日々です。残念ながら、繁殖には結びつきませんでしたが、希少なオウムの保護や増殖への取り組みの一端を経験でき、多くの人に知ってもらえたことは「プティ」のおかげだと思います。

 今後も「プティ」が結んでくれたご縁を大切にし、遠く離れた場所ではありますが見守って頂けると幸いです。

 

                            徳山動物園

                            プティ担当 Tさん

 

 

  プティ、徳山動物園でも元気でね。

 担当者:K


2024年12月09日

陽ざしの恋しい季節

12月だというのにまだまだ暖かい日もありますが、最近は気温が下がり

寒い日も増えようやく冬がやってきたのかなぁと感じています。

寒いのが苦手な私はすでにあったかインナーを着込んでいるのですが、

動物園にいる動物たちの中にも寒さに弱い動物もいます。

 

リスザルは寒いのが苦手な動物です。

ですが、リスザルの展示場はこれからの季節

陽の差し込む時間が短くなりとても寒くなっていくばかりなんです…。

そのためリスザルたちは暖かい場所を探し日中を過ごしています。

 

その様子がこちら↓

 

天気のよい日は展示場に陽が差し込むため陽のあたる場所へ集まってきます。

 

 

展示場全体に陽ざしが差し込むわけでははなく、ほんの一部分しか入らないので

陽の差し込む場所が移動するとリスザルたちもそこへ移動してきて自然と

みんな同じ場所へ集まってきていました。

 

 

30分程して様子を見に行くと展示場には陽ざしが全くなくなってしまい、

リスザルたちの姿はまばらになっていました。

 

リスザルの展示場に陽ざしが差し込むのは午前中のため、

日向ぼっこしている姿を見てみたい‼という方はぜひ午前中がおすすめです。 

もっと寒くなるとくっついている姿も見られるかも…。

 

(O)

 

 

 


2024年12月05日

ホウシャガメの部屋をリフォームしました

 

皆さんこんにちは!

ホウシャガメの仔ガメ担当、Nです。

 

タイトルの通り、ホウシャガメの展示が

少し変わりましたのでお知らせです(^^)

 

以前ブログでお伝えした、プレーリードック横の

展示スペースをリフォームしました!(前回のブログはこちら

 

 

 

Before

 

 

 

 

After

 

 

 

写真でお気づきかもしれませんが、

実は展示している仔ガメも変わっています('ω')ノ

 

 

これまでは体の小さい2021年生まれの個体を展示していましたが、

寒くなってきたためバックヤードに移動させました。

 

その代わりに体が大きい2017年生まれの3頭を展示しています!

 

(大きいので迫力がありますねー!)

 

 

今回、カメたちの体の大きさに合わせてリフォームを行いました。

ざっくりですが、その工程をご紹介しますね(/・ω・)/

 

 

まずは土台を組み立てます。

前回より1.5倍くらいの広さになりました。

 

 

黒土と腐葉土を混ぜて、全体に敷きます。

 

 

保温用のライトと床にヒーターをいれて、

暖かいスポットをつくって完成です!

 

 

向かって右側が暖かいスポットになっているので、

寒ければヒーターのある右側へ、

暑ければヒーターのない左側へ…という感じで

カメたち自身が選べるようにしています。

 

 

また、はじめの写真には写っていませんが、

水飲みと体が入る大きなバットもあります。

(豪快にバットからも水を飲みます)

 

 

 

生活環境が変わると一時的にエサを食べなくなる個体もいますが、

展示した3頭は初日からモリモリ食べてくれました!(一安心…)

 

 

 

まだ試行錯誤中ですが、仔ガメたちの様子をみながら

より快適に暮らせるようにしていきます。

 

 

ご来園の際は様子を覗いてみてくださいね♪

 

 

(自身もリフォームと引っ越し予定のN)


2024年12月01日

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