- 公益財団法人 えどがわ環境財団
- 水とみどり・花の情報
- 花とみどりのお知らせ
- 花見ごろ情報と新着情報
- 2019年07月
えどがわのサルスベリ揃い咲き
梅雨明けの東京江戸川区、猛暑に負けずサルスベリが随所で花を咲かせています。
7月26日(金)撮影
平成庭園のサルスベリを源心庵を背景に、おなじみの写真スポットですが、まだ咲き始めで花数が少ないようです。これから楽しめます。
小松川地区小松川ゆきやなぎ公園北の街路樹です。
サルスベリは個性豊かで、樹形も開花期もバラバラですが、ここは整然とサルスベリ並木を創っています。
漢字の百日紅は、百日間紅い花が咲く意味で、白・ピンク・赤紫・紫等の色があります。中国原産の耐病性のある比較的育てやすい樹木です。
白いサルスベリ が青空に映えます。
サルスベリの花言葉は「愛嬌」「雄弁」です。
小松川ゆきやなぎ公園に面したサルスベリは全て白です。
東京メトロ東西線葛西駅前(西口交番前)に紫色のサルスベリがあり、人気スポットになっています。この日も親子が写真を撮っていました。
紫のサルスベリで樹形が良いものは少ないようで、葛西駅のシンボルとなっています。
薄紫の円錐花序が綺麗です。
鹿本通りはユリノキの街路樹が大きく成長し、秋には見事な紅葉が見られますが、夏の間はユリノキの間に植えられたサルスベリが、可愛く咲いています。
紅白のサルスベリが寄り添うように咲いています。
まるで源平咲き(1本の木から紅白の花が咲く)のようですが、別々の木です。
小岩図書館南側の街路樹も白いサルスベリです。管理が良いのでしょうか、樹形も良く花数も多く、立派なサルスベリです。
地下鉄篠崎駅の東に区画整理事業によってできた、篠崎仲町公園のサルスベリも紅い花を咲かせています。
一之江駅西口は再開発と区画整理が行われ、駅前の防災広場を取り囲む近代的マンション群と生産農家のハウスが、サルスベリの街路樹を境に建っています。
この農家では、生産した野菜を市場に出すのは別に、自販機で販売しています。
新鮮でお安く買えるということで人気です。場所が駅前ですからね。
サルスベリは8月いっぱいまで咲いています。猛暑が続きますのでお出かけの際は、十分ご注意ください。朝夕がおすすめです。
2019年07月31日
行船公園でミソハギが開花しています
7月26日(金)撮影
梅雨が明けたかのような青空の下、平成庭園が輝いていました。
水生池のスイレンは開花期が終わりましたが、中之島のミソハギ(禊萩)が花を咲かせています。
ミソハギは日本各地の湿原や小川の縁、田んぼの畔などに見られる多年草です。北海道か本州の山野に群生する山野草です。花は茎の下の方から咲きあがります。
お盆の頃花が咲き、梵飾りにも使われるので、盆花(ボンバナ)、精霊花(ショウリョウバナ)とも呼ばれます。
ミソハギの名の由来は、萩(ハギ)に似て禊(みそぎ)に使ったことから来ています。
源心庵の近くでオナガのペアが羽を休めていました。
本当に尾が長いのですね。
ミソハギは8月まで咲いています。オナガは運が良ければ会えます。
猛暑が続きます。水分補給と帽子か日傘をお忘れなく。
2019年07月30日
左近川親水緑道、梅雨の散策路
7月12日(金)撮影
暑くもなく寒くもない梅雨空の下、左近川親水緑道を散策しました。
左近川の最上流です。
旧江戸川から取水した水を流しています。
東葛西スポーツ公園の左近川岸にある「みんなの田んぼ」では、小学生が田植えした稲が順調に育っています。稲にとっては太陽の光がほしいですね。
ヒメジョオン(姫女苑)が咲いています。
どこにでも咲いている野草ですがハルジオンと酷似しています。
7月に咲いているのでヒメジョオンでしょう。
ヒメジョオンは花姿がとても可愛いのですが、侵略的外来種ワースト100に入っています。
1株に40000個以上の種を作り繁殖力が強いので、他の植物の成長を妨げる心配があります。
庭やプランターで見かけたら取り除くのが良いのでしょうね。
ムラサキツユクサも咲いています。
もともと牧草として日本に入った帰化植物です。
ヨーロッパ原産でアカツメグサとも呼ばれます。
川面を這うように伸びていくハイビャクシン(這柏槙)です。
20年程前に植えられたものですが、川の半分まで伸びていません。
意外と伸びないものですね。
環七通り東側の左近川です。
川のほとんどがヨシに覆われています。
左近川親水緑道が完成したのは平成9年ですが、葛西の原風景を遺そうとヨシを植えたのが始まりです。
たしかにヨシは葛西の原風景でした。昭和30年代までは左近川の南は茅場でした。
ヨシとアシは同じ植物です。
元々はアシでしたが、アシは「悪し」に通じるのでヨシ(良し)にした、茅葺屋根の茅はヨシ・アシ・ススキなどの総称です。
左近川の最下流部で新田コミュニティ会館の裏で流れは終わります。
昔は海岸堤防(昨年撤去されました)から海に流れていましたが、葛西沖区画整理事業により、清新町・臨海町が出来、現在は新左近川親水公園に流れています。
クチナシの花が咲いています。梅雨もそろそろ開けるのでしょうか。
2019年07月16日
シマトネリコの白い花が咲いています
7月10日(水)撮影
西葛西駅北口から東西に向う歩道
梅雨の晴れ間、 シマトネリコの街路樹が白い花を咲かせています。
西葛西駅北口から東へ向う歩道上のシマトネリコです。上部の白い綿のようなものが花です。
西洋風のシマトネリコが都会の街路樹として似合います。
西葛西北口から 西に行き、船堀街道との交差点付近のシマトネリコです。
以前はクスノキの街路樹でしたが、シマトネリコに樹種更新しています。駅の近くはクスノキです。
沖縄や東南アジアに広く分布する、モクセイ科トネリコ属の常緑高木です。
花は地味ですが、小さな葉が風にそよぐ姿は優雅で、最近人気の樹種です。
沖縄に多いので「シマトネリコ」でしょうか。
花序にたくさんの小さな花をつけます。青空にとても似合います。
この花が結実し秋に実を落とします。
歩道に茶色くなった房状のちいさな実が落ちていたら、プランターに土を入れ実を置くと、春には芽を出します。
発芽率と成長力がとても高いのがシマトネリコの特徴です。
アクセス:東京メトロ東西線西葛西駅北口から東に 50m 徒歩約1分
西に400m 徒歩約7分
2019年07月12日
一之江境川親水公園、梅雨の散策路②ヤブカンゾウ
7月10日(水)
一之江境川親水公園
6月14日に続き、2回目の一之江境川親水公園散策です。
梅雨は空けませんが、アジサイの花も見ごろは過ぎた今、ヤブカンゾウ(藪萱草)が一之江境川親水公園随所で見られます。
上の写真は 一之江境川下流部、スーパーマーケット「ライフ」付近です。
ヤブカンゾウはワスレグサ(忘れ草)の1種で、学名が「ヘメロカリス」です。種でなく、匍匐茎によって増えていきますが、まだまだ増えるのでしょう。
梅雨の季節は、ユリの季節でもあります。清楚な白百合が一之江境川に似合います。
シモツケが 柔らかなピンクの花を咲かせています。「シモツケ(下野)」の名の由来は最初に発見されたのが下野国(現在の杤木県)だったそうです。
アガパンサスも、ヤブカンゾウと同じく一之江境川親水公園の随所で咲いています。
この写真は新大橋通り付近です。
南アフリカ原産で薄紫色の大きな花が特徴です。6月から7月に開花します。
中流部にある「やすらぎ」の像の前にはガザニアの花が咲いています。
ガザニアは南アフリカ原産のキク科ガザニア属の植物で、日本には大正時代に来ています。花は日があるときだけ咲き開き、天気の悪い日や夜は閉じてしまう雨習性があり、直射日光下でしか開きません。
2019年07月10日
新長島川親水緑道でノウゼンカズラが開花しました
7月3日(水)撮影
新長島川親水緑道
新長島川親水公園の中流部で、ノウゼンカズラが開花しています。
都会の親水緑道らしい、西洋風の洒落たパーゴラに、ノウゼンカズラはよく似合います。
パーゴラからの景色もなかなかです。
ノウゼンカズラ(凌霄花)は、ノウゼンカズラ科の落葉性つる性木本で、写真のような橙や赤の美しい花を夏から秋にかけて咲かせます。
中国原産で日本には平安時代からあったようです。古名を「ノウセウ」といいこれが「ノウゼン」と訛り、ツルが他の木に絡みよじ登るので「カズラ」が付いたようです。
花の形がトランペットに似ていることから、英語では「トランペットフラワー」とも呼ばれます。
9月くらいまで咲いていますので、ぜひご覧ください。
アクセス:東京メトロ東西線西葛西駅から南に1000m 徒歩約20分
都バス「七葛西小学校前」から300m 徒歩2分
2019年07月03日
江戸川区の古木(二之江神社のケヤキ)
5月22日撮影
古川親水公園の畔、二之江神社の境内の大ケヤキが美しい新緑を見せています。
二之江神社は二之江村の鎮守で、香取神社(創建年不明)と、寛文年(1661~1673)創建の八幡神社(旧妙勝寺三十番神)が昭和42年に合併した神社です。深い緑に包まれた社が、親水公園の緑そして対岸の妙勝寺の緑と調和されています。
妙勝寺とけやき公園の前のケヤキも古木です。
この写真は2007年10月に撮影されたものですが、子ども達とケヤキを比べると大きさがわかります。
高さ20m、幹周5m、推定樹齢500年の大ケヤキです。
ただ、残念なことに子ども達の頭上から川面に向っていた太い枝が今はありません。
下の写真は2017年2月の写真ですが、枝がなくなっているのがお判りでしょうか。腐朽のためにやむなく枝を2016年に剪定しました。
500年前というと、室町時代から戦国時代に入った頃です。まだ新川はなく、船堀川と呼ばれていた古川の川沿いに、二之江の村人は住んでいました。川沿い以外はほとんどが水田です。
この大ケヤキは、500年前からその美しい田園風景を眺めていたのでしょう。
アクセス:都バス「古川親水公園前」下車徒歩5分
2019年07月02日