江戸川区自然動物園

動物園の仕事あれこれ

診療室公開-⑤

2017年10月08日

 

こんにちは。

自然動物園の獣医です。

 

みなさんは、毎週末に行われている飼育係のお話とスタンプラリーについてご存じでしょうか。

 

飼育係のお話を聞いてスタンプを集めると、とっても素敵なプレゼントがもらえるというお客様には嬉しいものなのですが・・・。

 

お話をする側としては、地味に悩むものだったりします。

 

先月のお話では、「血」についてお話をさせていただきました。

 

血ってなに?

 

血ってどんな役割があるの?

 

血って何からできているの?

 

ここらへんは、血液好きな私が最もお伝えしたい分野なのですが、マニア以外にはなかなか魅力が伝わらない部分です。

 

そもそも、お子さんにはかなり難しいかもしれない。

 

そこで、秋の一大イベント「ハロウィン」の力を借りました!

  

当日は、100均で集めたハロウィングッズでテーブルまわりを飾り、まずはお子さんの足を止めることに成功☆

 

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 話の流れも工夫して、

 

ハロウィンといえばお化け。

 

お化けと言えばドラキュラ。

 

ドラキュラは何をするお化け?

 

そう、血を吸いますね!

 

・・・そんな感じでやや強引に「血」の話に持ち込みました。

 

 いつも作る紙芝居(?)もハロウィンバージョンです。

 

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 話はやや専門的になりましたが、可愛らしい(自画自賛)紙芝居でなんとかお子さん達を引き留めることに成功し、一緒に聞いてくださっていた親御さん達もふむふむとうなずいてくれていたような気がします!

 

 

こんな感じで飼育係が一生懸命準備しているお話を、是非みなさん聞いてみてください。

 

自然動物園の飼育係のお話のスケジュールは、

←「今月の飼育係のお話」

をクリックしてください!

 

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診療室公開ー④

2017年08月28日

 

こんにちは。自然動物園の獣医です。

 

今日はとあるメスのモルモットのお腹のレントゲン写真を見ていただきます。

 

 

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なにが写っているのでしょう?

 

実はこのモルモットは出産間近なのです。

 

赤ちゃんが写っているのですが、おわかりになりますか?

 

赤ちゃんはこのように写っています。

 

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このように見ていくと、4頭の赤ちゃんが見えます。

 

 

 

 

このレントゲンを撮影した翌日の朝、レントゲンに映っていた4頭の赤ちゃんが元気に生まれていました。 

 

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上の写真は、生まれて数時間の赤ちゃん達です。

 

ところで、モルモットの妊娠期間は約60日です。

 

ウサギの妊娠期間は約30日、マウスの妊娠期間は約20日なので、これらと比較するとずいぶん長いです。

 

このような妊娠期間の違いは、生まれてくる赤ちゃんの姿に関係します。

 

ウサギやマウスは毛も生えておらず、目も開かず、大人とはかなり異なる姿で生まれてくるのに対し、モルモットは写真でもわかるように、まるで大人のミニチュアのような姿で生まれてきます。

 

また、ウサギやマウスが生まれてしばらくの間、お母さんのおっぱいしか飲まないのに対し、モルモットは生まれてすぐに大人と同じ餌も食べはじめます。

 

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 写真の個体は、もう乾草に興味を示し、噛んでいました。

 

 

 

さて、このような可愛い生まれたての赤ちゃんの動画をお見せしたいのですが、残念ながらホームページでは動画をご覧いただけません。

 

そこで、動画が見たい!という方は、FaceBookをご覧ください!!!

 

なお、FaceBookではモルモットの赤ちゃんのほかにも、色々な動物の動画や情報をご紹介しています。

 

ぜひ「えどがわ環境財団」で検索してみてください!

 

(FaceBookのアカウント名は江戸川区自然動物園ではないのでご注意ください!)

 

 

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モートなお話し

2017年08月16日

 

 

ブラウンケナガクモザルの展示場には

プールのようなものがあるのを皆さんご存知でしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

よくお客様が

 

「暑いから水に入れるようになっているのかな?」

 

とお話しされているのを耳にします。

 

 

 

 

実はあれはクモザルたちが入るためのものではなく、

クモザルの脱走防止のためのものなんです!

 

 

堀のことを英語で『モート』というのですが、

このモートが空の状態だとクモザルは逃げてしまう事があります。

 

 

クモザルは水が嫌いなので、モートの中に水をためて逃げないようにしているのです。

 

 

このモートがあるおかげで、ヒトと動物を仕切るものがなく、

近くで動物を見やすい展示場になっているわけです。

 

 

 

なぜクモザルの展示場に水があるのか、皆さんわかりましたか?

 

 

 

 

 

 

 

 

※こちらはジェフロイクモザルの展示場のモート。

 こちらでは水の代わりに微弱な電気が流れる柵(写真右上部分)

 を使用して脱走を防いでいます。

 

 

 

 

 

水が嫌いなクモザルですが、

暑い日に腰から下だけ水に入るブラウンケナガクモザルが1頭だけいるので、

もし見ることが出来たらラッキーかもしれません!

 

 

 

ただ、見ることができるのは暑い日ですので、

しっかり水分補給をしながら、観察してみてくださいね。

 

 

 

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診療室公開ー③

2017年08月11日

 

 

こんにちは。

自然動物園の獣医です。

 

先日に引き続き、診療室の様子を少しご紹介します。

 

 

本日ご紹介するのは、ふれあいコーナーで大人気のウサギです。

 

可愛らしいウサギですが、保定(動かないようにすること)は難しい動物です。

 

ウサギは後肢で蹴る力が大変強く、うっかり蹴らせてしまうとその力で腰の骨を折ってしまうことがあるからです。

 

動物病院では、処置をする獣医の他に、動物の保定をするスタッフがいることが多いですが、動物園ではだいたいのことは獣医が一人でやります。

 

ウサギの場合、よく使うのがこのようにタオルで包み込む方法です。

 

 

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ポイントは、前足をしっかりと包むことと、お尻を強めにタオルで巻くことです。

 

ただ、タオルに巻かれることをとても嫌がる個体もいますし、洗濯物も増えて面倒なので(笑)私はまず、催眠術を試します。

 

 

え、催眠術?と思われた方。

 

 

正確には、催眠術のような、とあるテクニックです。

 

どんな方法かと言うと・・・。

 

まず、自分が椅子に座り、膝の上にウサギを仰向けに寝かせます。

 

 

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この時点で大暴れする個体がいないわけではありませんが、だいたいの場合、この状態にできます。

 

この時、ウサギはとても緊張していて動かないのですが、これではちょっと触っただけでもびくっと飛び上がり逃げてしまいます。

 

この目を見てください。

しっかり見開いて、次になにが起こるのか待ち構えています。

 

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ここからが本番です。

 

と言っても、ウサギの目を自分の手でそっとふさぎ、1分か2分、ただじーっとしているだけです。

 

 

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こんな感じです。

 

 

そしてそーっと手をどけると・・・。

 

 

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わかるでしょうか。

まるで催眠術のように、ウサギの目がとろーんとしています。

 

この状態になれば、足裏の処置程度ならもちろんできますし、怪我した個体の皮膚を縫ったこともあります。

 

タオルに巻くストレスすら与えずに色々な処置ができてしまうこの方法・・・ウサギの診療が得意な先生に教えていただいた時は、えー本当?と思いましたが、今では治療のたびに使っています。

 

この催眠術、ただひとつの難点は、膝の上で仰向けでとろーんとする姿があまりに可愛くて、ついつい遊んでしまい、なかなか仕事がはかどらないことでしょうか・・・。

 

 

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モルモットの健康チェック

2017年07月31日

毎日うだるような暑さが続いていますが、皆さんは体調管理はできていますか?

アイスや冷たい飲み物ばかり飲んでいないですか?

 

もちろん、体調管理が必要なのは動物も一緒です。

普段、ふれあいコーナーで触ることのできるモルモットたちも飼育係が

体調管理を行っています。

今日は日頃行っているモルモットの体調管理についてご紹介します。

 

まず最初に行うのが、爪切りです。

 

モルモット 爪

 

野生下では硬い地面の上を歩くため自然と爪はすり減りますが、

飼育下では動く範囲が限られているため、定期的に爪を切る必要があります。

 

モルモット 爪切り

 

モルモットも慣れているのでおとなしくしています。

 

モルモット 爪

 

人間同様、白い余分な部分を切ります。

見た目にもスッキリしましたね。

 

そして次は歯のチェックです。

モルモット 歯

 

モルモットはネズミの仲間のため、生涯切歯(前歯)が伸び続けます。

歯が伸びすぎてしまうと餌が食べられなくなるため、硬い乾草やペレット

(モルモット専用のフード)を与えて歯が伸びすぎるのを防ぎます。

それでも噛み合わせが悪かったりすると、変な方向に伸びてしまったり

するため、定期的にチェックが必要です。

 

モルモット

 

最後に体全体を触り、皮膚や体に異常がないかを調べます。

 

こうして定期的に健康チェックを行うことで、

いつも万全の状態でみなさんにふれあって頂くことができます。

 

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診療室公開ー②

2017年07月22日

 

 

こんにちは。

自然動物園の獣医です。

 

 

先日の 「診療室公開ー①」(この記事の下を見てみてください!)では、ほんの少しですが診療室の中をお見せしました。 

今日は、またほんの少しですが、実際の仕事の様子をご紹介します。

 

 

例えばこちら。

ブラウンケナガクモザルのメス個体に避妊のためのホルモンインプラント剤を入れているところです。

 

 

まず、肩甲骨あたりの皮膚を切開して、インプラント剤を入れます。

 

 

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入れたら切開したところを縫います。

 

 

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ブラウンケナガクモザルには麻酔がかかっているため、おとなしくしてくれていますが、それほど長くは麻酔の効果が続かないので大急ぎで処置をします。

 

 

 

 

 

こちらは、先日導入したばかりの新しいレントゲン装置でワラビーを撮影しているところです。

 

 

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Tシャツの上から着ているのは放射線から身を守るための鉛入りの防護服です。

 

これがとても重い!!!

 

 

こんな感じで、 診療室では日々いろいろな動物の診療や治療を行っています。

 

 

 

今後もまたご紹介させていただきますね。

 

 

 

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診療室公開ー①

2017年06月29日

みなさんは、動物園に獣医という仕事があるのをご存じでしょうか。

獣医とは、動物のお医者さんです。

自然動物園には2名の獣医がおり、診療室で怪我や病気をした動物たちの治療を行っています。

今日は、少しだけ、動物園の診療室をご紹介させていただきます。

 

まず、診療室のドアを開けると・・・・。

こんな感じです。

 

こちらは最近導入されたレントゲン装置です。

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デジタル式の現像方法なので、コンピューター上で撮った画像を見ることができます。

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獣医がどんな部屋で仕事をしているか、少しイメージしていただけたでしょうか。

今後も、新しい機器のご紹介や、私たち獣医の仕事も少しずつご紹介していきたいと思います。

休園日に開かれる秘密の扉…

2017年06月13日

 

 

『休園日』というと皆さんどんなイメージがありますか?

 

 

「動物園がお休みなんだから飼育係さんもお休みだよねー」

 

 

もしかしたらそんなイメージを持っている方もいるかもしれません。

 

しかし!

もしそうだとすると、その日の動物たちのお世話はいったい誰がするのでしょう…?

 

 

ここまでくれば、もうお分かりだと思いますが

動物園がお休みでも、我々飼育係はお休みではありません。

 

むしろ普段できないことをやる絶好のチャンス!

 

なので、お休みの日なのにいつも以上に忙しい、

なーんてこともよくあることなのです。

 

 

とある休園日。

カミツキガメの水槽を見てみると…

 

 

あれ。なんだか濁っていて見えにくい。

 

普段はにぎわっている園内ですが、今日は休園日。誰もいません。

これはチャンス!水槽をキレイにしてあげましょう!

 

 

 

 

      

 

カミツキガメの水槽には立派な南京錠が計5ヶ所にかかっています。

もし逃げてしまったら大変ですからね!

 

そしてこの封印が解かれて、ついに扉が開く…!

 

 

ジャジャーン。

 

はい。では、えーここからね、作業のほうをね、

進めていきたいと思いますけども。(先生風)

 

 

とはいえ、とっても危険なカミツキガメですから、

いったいどうやって掃除しているのか、気になりますよね?

 

その答えは…

 

 

 

そのまんまです。笑

掃除のあいだも、カミツキガメさんには水槽の中にいてもらいます。笑

 

彼女はとてもおとなしくて、怒って攻撃してくることはないので

安心して掃除ができます。

 

(どうしました?この子はメスですよ?)

 

 

カメがいるところを避けつつ、せっせ、せっせと磨き続けて…。

 

 

 

 

 

 

ふう!(疲)

キレイになりました!

 

最後に扉を封印する儀式(南京錠カチャを5回)をして終了です!

 

 

 

休園日の前と後で、展示場の中や園路など、

どこか違うところがないか探してみるのも面白いかもしれませんね!

 

 

 

 

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床の補修~ジェフロイクモザル舎~

2017年05月26日

自然動物園は今年で開園34年を迎えました!

34年で動物種が変わったりさまざまな変化がありましたが、

動物たちが過ごしている獣舎は開園当初に建てられてそのままのものが多く

そろそろ補修が必要な部分が多く出てきています。

 

こちらはジェフロイクモザル舎の床ですが、大小の無数のひび割れが、、、

掃除後に水が溜まってしまったり汚れがついてしまったりするため、

ずっと気になっていました。

そして、ついに補修を行いました!

 

ジェフロイクモザル舎の床 床補修中
   

モルタルをちょうどよい硬さに溶き、ひびを埋めていきます。

職人技でどんどん床が平らになっていきます!

 

床の補修 きれいな床になりました
     道具はこれだけ!    きれいな床になりました

 

夕方には乾き、クモザルたちは無事に獣舎に戻ることができました(^^) 

 

 

飼育係のおはなしスタンプラリー 全部集めると…?

2017年05月16日

 

毎月、土日祝日に行われている『飼育係のおはなし』。

飼育係が自分の担当動物について、皆さまにお話をするイベントですが、

毎回お話の終わりに、その動物のスタンプを押しています。

 

このスタンプはスタンプラリー形式になっており、

いろいろな動物のスタンプを集めることができるのですが、

『飼育係のおはなし』を全て聞き、スタンプを全部集めるという

偉業を成し遂げたツワモノの皆さんには、その栄誉を称えて、

自然動物園オリジナル、非売品の激レアプレゼントをお渡ししています。

 

実はこの激レアプレゼント、飼育係の手作りなんですよ!!

(これも大事なお仕事の1つです!笑)

 

しかし実際のところ、

「ナニがもらえるの?」と疑問に思った方も多いかと思います。

 

そこで今回は、

たくさんある景品の中からごく一部(筆者担当分)をご紹介していきます!!

 

 

 

 

 
 
【オウギバトの本物の頭の羽根を使ったメモスタンド】
冷蔵庫にプリンあるよ、などの伝言にぜひ!
 
 
 
 
 
【ショウジョウトキの本物の羽根が入った飾り】
あまりの可愛さに女子がヒーヒー言うと巷で話題に!?
 

 

 

 

     
【サイチョウの生写真メモクリップ】

 大切なあの人との写真を飾るときに!

 

 

 

 

「うわ、ちゃっちいな、おい!」

「期待外れだわ~」

 

そういう声が聞こえてきそうですが、

それに関してはごめんなさい!(開き直り)

 

 

他にも、今回ご紹介できなかった素敵な景品たくさんあります!笑

 

ぜひお休みの日は、スタンプを集めに自然動物園に遊びにいらしてください♪

 

 

 

おはなしのスケジュールを知りたい方は、

←の「今月の飼育係のおはなし」をクリック!!

 

 

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